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シン・経済学 貧困、格差および孤立の一般理論 帝京新書004
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シン・経済学 貧困、格差および孤立の一般理論 帝京新書004

小島寛之(著者)

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シン・経済学 貧困、格差および孤立の一般理論 帝京新書004

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 帝京大学出版会/星雲社
発売年月日 2023/12/11
JAN 9784434331893

シン・経済学 貧困、格差および孤立の一般理論

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2024/01/08

資本主義における市場取引の考えに重きをおく経済学や間違った形での経済学の数学化に対して、宇沢弘文氏が提唱した「社会的共通資本」を中心に筆者の見解が書かれている。 序盤では小野理論における資本主義の方程式にて長期不況の原因が論証されていた。一般的に説明される経済学では不況と好況に...

資本主義における市場取引の考えに重きをおく経済学や間違った形での経済学の数学化に対して、宇沢弘文氏が提唱した「社会的共通資本」を中心に筆者の見解が書かれている。 序盤では小野理論における資本主義の方程式にて長期不況の原因が論証されていた。一般的に説明される経済学では不況と好況にはサイクルがあり、不況は長期的には続かないと考えられてきた。しかし、そうなっていない日本経済の「失われた30年」を理解する一助となった。そして、小野理論と宇沢氏の考えのつながりを見事に伏線回収し、社会的共通資本の重要性がさらに感じられた。 中盤では社会的共通資本を提唱した宇沢氏の考えが中心に書かれていた。特に自動車の社会的費用や環境問題への定式化が印象に残っている。 まず、自動車の社会的費用であるが、宇沢氏は1台あたり200万円と試算されたが、この算出過程で「自動車の利用によって市民が何を失っているか」から問題を設定している。今までも自動車の社会的費用について考察されてきたが、物的損害や整備費用・交通事故の損害などから考えられてきた。それに対して、宇沢氏は人から理論から組み立ており、なんとも人間的で温かい心の持ち主であると感じた。 また、環境問題についてであるが宇沢氏は帰属価格(ラグランジュ乗数)を用いた微分方程式を用いて炭素税への提案をされていた。経済理論・数学・自然環境に関する科学の知識と鋭い思考があるからできたと思われ、宇沢氏の偉大さがわかった。 終盤には力学を模倣した経済学への提言や過去の最適化について筆者の考えが書かれていた。 筆者は力学ではなく、熱力学を模倣すべきであると提言された。本質的な考えとしては、マクロなスケールでの理論はミクロな理論の近似ではなく、マクロな理論自身の普遍的な構造から考えることがであると主張されているように捉えられた。 過去の最適化についても確率論的な発想から、宇沢氏の主張をより強固なものとし、一貫して社会的共通資本がカギになってることが実感された。 より良い社会を実現するためのヒントがこの本には書かれており、自身の今後の考えに取り入れていきたい。

Posted by ブクログ