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オリンピア
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 北烏山編集室 |
発売年月日 | 2023/12/05 |
JAN | 9784911068007 |
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オリンピア
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
三代にわたるオリンピアン家族の物語。ヒトラーによるベルリンオリンピックから始まる連作短編集。語り手となるピーターを中心にした家族の歴史。とはいえ、過酷な練習が描かれるのではなく、家族の別れと再生を追っている。 思っていた以上に良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
予感どおり、この本に出会えて本当に良かった。自分のオールタイムベスト「ストーナー」と似ている話があり興味を持ったのがきっかけ。白い装丁と美しい文章、翻訳のすばらしさは同じ。人生の道のりは基本悲しいことだらけだけど、その歴史の刹那で煌めきとか救いとかがあるから生きていられる、そんな思いを感じさせてくれる連作短編集。なるほどそれもストーナーと似ているか。オリンピックのスポコン物語に非ず、念のため、。メキシコからバルセロナに至るオリンピックの時間軸に併せて、オリンピックに縁のある家族三代に渡る人生の辛く重いタペストリー。ミュンヘンでのイスラエル人襲撃事件など、過去のオリンピックは政治の道具にされたり歴史の重さが詰まってたことなど流れる不穏さとともに思い出した。家族の物語にも不安や不穏の空気は常に流れている。何といっても冒頭の物語での悲劇が強烈な印象だし、コアとなる中盤の物語の悲劇は心をかき乱す。家族を襲う悲劇に深く起因するのは「水」。血液も水。最終話の救済にも大きく絡んでくる水。美しい文章の中に深い感動を覚える。「こちら側」の読書のすばらしさ、醍醐味をじっくり味わいたい。
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初めの2章ぐらいに、家族の一見なんでもなくふつうに幸せそうだけど、深い溝が横たわっていて、その溝がなんなのかよくわからない状態が、ものすごくひそやかに描かれているので、読みのがすとよくわからなくなってしまう。ていねいにメモを取りながら読んだらそれなりに納得。(それでもあとがきを読...
初めの2章ぐらいに、家族の一見なんでもなくふつうに幸せそうだけど、深い溝が横たわっていて、その溝がなんなのかよくわからない状態が、ものすごくひそやかに描かれているので、読みのがすとよくわからなくなってしまう。ていねいにメモを取りながら読んだらそれなりに納得。(それでもあとがきを読むまで、母親がユダヤ人なのかドイツ人なのか、少し混乱していた) ルビーの章あたりからぐっと加速して、あとはのめりこんで読めた。「荒天」でストームチェイサーになっている父親もだし、あんなことがあったのに水にこだわる「ぼく」も両親もだし、淡々としているのにどこか狂気を感じる部分があった。それがこの人たちの人生への向きあい方なのかな。
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