ウサギのソロモン、へんしんする

ウィリアム・スタイグ(著者), さくまゆみこ(訳者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2023/11/17
• JAN: 9784198657260

商品レビュー

2024/06/25

クギに変身できるソロモンのお話、途中怖い思いをしたり、クギのまま長期間耐えていたり、絵本だけど、ちょっとハラハラもする絵本です。

2024/05/12

おとうさん、おかあさん、兄弟たちと暮らすウサギのソロモンは、自分の意志でクギに変身したりウサギに戻ったりすることができる。その技のことは秘密にしていたがそれを使って周りを驚かせていた。
変身遊びに飽きたソロモンが夢中になってチョウチョウ採集しているところ、ネコに襲われとっさにクギに変身する。ところが変身を見ていたネコに拾われ囚われの身に。ソロモンは、変身を解いたところをシチューにと待ち構えているネコの夫婦の前にウサギに戻れずにいた。そしてある日業を煮やしたネコに壁に打ち付けられてしまう。夜の間に元に戻ろうとしたが、壁に打ち付けられてしまったために、できない。
ソロモンもネコの夫婦もいつになったら……と思っているときに……。
変身できるウサギの災難を描いた物語。

*******　ここからはネタバレ　*******

変身できる動物がそのために難を逃れ、そのために別の難と遭ってしまう物語と聞いて思い出すのは「ロバのシルベスターとまほうの小石」ですよね。
うわぁ、そっくりなお話と思っておりましたらナント作者が同じでした。
こちらも変身したはいいが戻れなくなって困るお話でした。

なぜ狭いケージでなら元の姿に戻れても打ち付けられた状態では元に戻れなかったのか、その仕組は不明ですが、ナントモ既視感が強すぎて二番煎じ感が払拭できないお話でした。

家が焼け落ちてしまったとき、ソロモンも焼け死んでしまうのではないかと心配しましたが、クギに変身中は大丈夫なんですね。
この力を使えばどんな環境下でも生き延びることができそうですが、孤独には耐えないといけませんね。

悪いお話ではないのですが、同じような話ならば「ロバのシルベスターとまほうの小石」を支持します。こちらのほうが家族の悲しみも描いているので、いいと思うんです。

2024/05/04

ソロモンはくぎに変身できるウサギ。なぜくぎなのかは、考えなくてよろしい。危機に陥ったソロモンの運命にハラハラしましょう。