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母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2023/11/17 |
| JAN | 9784140819500 |
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母、アンナ
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
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このジャーナリストの事は知らなかったです。 ので 凄い人だったと思いながら読みました。 が 本当に残念です。 こう言う事が起こる国が あるのは 驚きですが もしかしたら 日本でも 起こっていて 上手く事故のように見せかけられているのかも と 思ってしまいました。 一般の人は 真実...
このジャーナリストの事は知らなかったです。 ので 凄い人だったと思いながら読みました。 が 本当に残念です。 こう言う事が起こる国が あるのは 驚きですが もしかしたら 日本でも 起こっていて 上手く事故のように見せかけられているのかも と 思ってしまいました。 一般の人は 真実を知りたいと思っても 自分の力で 情報を得ることができないので ジャーナリストなどの 言葉を信じるしかないので この方のように 命懸けで真実を伝えてくれる人が 沢山いれば その国も 変わって行くのでは? と 思いました。
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わたしの国においては、自由は少数の人にしか許されない贅沢品。 アンナ・ポリトコフスカヤが殺されたのはプーチンの誕生日だった。ロシアを代表するリベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」の記者アンナは、死の間際まで、第二次チェチェン戦争や、プーチン政権下のロシアにおける汚職や犯罪、「沈黙の...
わたしの国においては、自由は少数の人にしか許されない贅沢品。 アンナ・ポリトコフスカヤが殺されたのはプーチンの誕生日だった。ロシアを代表するリベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」の記者アンナは、死の間際まで、第二次チェチェン戦争や、プーチン政権下のロシアにおける汚職や犯罪、「沈黙の掟」についてペンを執りつづけた。最後まで言論の自由、人間の尊厳のために戦った彼女の娘が生前を綴る。 ― 1991年8月のクーデターに続いてソ連が崩壊し、ロシアが独立した。わたしの両親はふたりとも、ソ連の崩壊以前から反体制派で、共産党政権には、つねに厳しい目を向けていた。家では、ソビエト連邦内での暮らしの細ごまとした例をいくつも挙げては、皮肉たっぷりにジョークを言っていたし、わたしや兄の前でも、「党の政治」に対する自分たちの意見を隠そうとはしなかった。ただし、当時、父がいかなる危険を冒していたのか、そして、のちに母がいかなる危険を冒すことになったのか、 この本には強く心を動かされるエピソードが幾つか綴られているが、私が最も心打たれた話の一つは「ドゥブロフカ劇場占拠事件」の話だ。日本では「モスクワ劇場事件占拠事件」として有名かもしれない。ネットでも検索は可能だ。アンナはテロリストと対峙し、この事件の人質解放の交渉を行った。勇気のある女性だし、自分の命の使い方を決めている人だという気がした。自らの我欲のために生きたのではなく、贅沢もせず、自らの思う正義のために戦った人だ。 ロシアとウクライナの動向について一方的な見方は極力避けたいと思っている。だが、こうした勇気ある行動に対し、暗殺という手段で粛清されてしまうロシアは、やはり我々の感覚では普通じゃない。プーチン政権下で暗殺されたのは、アンナとその同僚記者たちだけではなく、反政権のリトヴィネンコ、野党指導者のナワリヌイも毒殺未遂。名の知れた人以外にも体制批判したものは、殺害か逮捕の危険に晒されている。ロシア軍を批判して武装反乱を起こしたプリゴジンもジェット機が墜落して死亡したことは記憶に新しい。 ロシアでは自由な行動や発言は贅沢品のままだ。それを獲得するための戦いを本書で知り、それが当たり前に享受できている自らを自覚した。
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