老いと創造 朦朧人生相談 講談社現代新書2728

横尾忠則(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2023/11/16
• JAN: 9784065340936

商品レビュー

2025/05/24

老いは衰えではなく解放かもしれない。画家・横尾忠則は言う。孤独でいい、自由でいい、きままでいい。年を重ねるごとに他人の目や世間の型から離れ自分だけの表現に没頭できるという。若さはエネルギーだが老いは深みだ。創造とは好き勝手の中に宿るものなのかもしれない。肩の力が抜けた時真の芸術が生まれる。老いを恐れず味わい尽くしたい。

2024/07/31

人生相談を銘打った横尾忠則流”哲学書”として面白く読了。
人生はクリエイティブな遊びで、真剣に取り組めば取り組むほど面白い。と。
流れに逆らわずに運命を受け入れてきたから今があると。
でも、東京の美術大学の予備校に通っていて（先生に家に下宿）明日試験って時に”君の家はお金がないんだから故郷に帰って働きなさい”って言われその通りに従ったっていうのもなんかすごい。
受けるだけ受けたっていいじゃない、ここまできてと思うけど、横尾青年は”はい”といって従うってとこがやっぱ天才なのかしら。
和田誠とは生涯、いい友だったいうエピソードもうなづける。
５歳の時に描いた武蔵と小次郎の模写の絵、袴？の裾のシワの寄り方とかこれはただ者じゃないと誰が見ても思うよね。
本人はまったくその気はなかったみたいだけど、先生方がその道に進めさせようとするわけだわ。

2024/04/09

天才横尾忠則の人生相談。とても87歳とは思えない、元気を貰える回答が沢山。名画もたっぷり掲載されています。