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銀の夜 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2023/11/14 |
| JAN | 9784334101268 |

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商品レビュー
3.9
35件のお客様レビュー
角田光代さん作品らしく、独特の余韻を残す作品となっております。スッキリはしませんが、女性って複雑なんだなぁという勉強になる、、かな? 三人三様なり自立の物語というわけですが、どうしても「こいつは変わらんやろ」て1人が交じっています(笑) そこは明確にしてほしかった気もします そ...
角田光代さん作品らしく、独特の余韻を残す作品となっております。スッキリはしませんが、女性って複雑なんだなぁという勉強になる、、かな? 三人三様なり自立の物語というわけですが、どうしても「こいつは変わらんやろ」て1人が交じっています(笑) そこは明確にしてほしかった気もします それもまた御都合主義に走らない筆者らしくて良いわけですが。。 本の概要 女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからあるミッションが舞い込み、3人はまた図らずも力を合わせることに……。人生と本当に向き合い始めた大人女性たちの「生きる手応えとは?」を描いた話題作。
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彼女たちはこの小説の中で生きているから、感想で表現とか流れとかにどうこう書くのは野暮かなぁ、と読みながら考えていたら、あとがきで作者も同じようなことを書いていてびっくりした。 生と死、出会いと別れの狭間にある海。それぞれ自体に意思はなく、ただそこにある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学時代からの親友同士で、高校生の時にはバンドを組んでアイドル並みの人気を博していたちづる、麻友美、伊都子。 しかし、35歳の今、三人はそれぞれの人生に倦んでいた。 ちづるは夫のコネでイラストなどを描いて発表したりもするが、専業主婦とほぼ変わらない生活を送っている。 夫が職場の同僚と不倫をしていることを知っても、悔しくも悲しくも感じていない。 伊都子は売れっ子翻訳家の母との二人家庭で育ち、偉大な母に認めてもらうための人生は間違いだったのではないかと思い始めている。 唯一、バンド時代が人生のピークだったと思い、幼い娘にもスポットライトを浴びるような生活をさせようとお稽古ごとに励む毎日。 3人はたまに会って食事をして、近況報告をするなどつきあいは続いているが、それぞれ自分の生活と友人との距離を感じてはいる。 確かに、35歳ってそういう年齢だよね、と思いながら読んでいたのだけど、どうも3人ともに年齢より幼いのでは?という気がぬぐえない。 そして、全員がスマホではなく携帯を使用している違和感。 あとがきを読むと、かなり以前に書籍化するためにゲラまで進んだが、そのまま忘れていた作品だったようで、今なら50歳になっているはずらしい。 なぜ幼く感じたのかというと、自分の心に蓋をして、現状の不満に目をつぶり、不満を無かったことにするか人のせいにする。 自分の力で先に進もうとしないのは、その手段を持たない子どもだ。 違う道を選んでいたら、どんな人生だったんだろうと思うことは、確かにある。 そしてそんなことを考える時って、現状に何らかの不満があって、きっともうひとつの道が正解だったに違いない、と思ってしまうことも。 伊都子の、母に対する気持ち、恨みのようなものが一番私に近しいと思う。 でも結局母の手のひらから外には出なかったのだ、35歳まで。 一番理解できなかったのが、ちづる。 互いに気を使いながら、心を通わせようとしない夫婦。 なんでいつまでも夫婦なんだろう。 ”一分一秒でも幸せだと実感していたい。自分の周囲に空洞があることを許さない。空洞は幸せの対極にあるから” 私は自分の周囲に空洞がないと苦しくなる。 空洞って自由のことだと思うから。 偽の充実で周囲を取り囲んで雁字搦めになりたくはないと思うから。 最後に大きな出来事があって、3人は力を合わせてそれに対処し、そしてその後はそれぞれの足で歩きはじめる。 もう、おしゃれなレストランで一緒に食事をすることはしばらくないだろう。 でもいつかそのうち、少女時代のしっぽを切り捨てた大人同士の友人として、また旧交を温めると信じてる。
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