BCGが読む経営の論点(2024)

ボストンコンサルティンググループ(編者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版/日経BPマーケティン
• 発売年月日: 2023/11/02
• JAN: 9784296001705

商品レビュー

2025/12/07

【書名と著者】
BCGが読む経営の論点2024

【目的】
毎年出る経営論点本、中でもBCGが出しているものはどんな内容なのか。
一年前の本につき、答え合わせにはまだ早いかもしれないが、少し前にどんなことを経営論点としていたのか？を知ろうとした。

【読後感】
わたしがどっかの会社の社長なら、この会社にはコンサルを依頼することはないなと感じた。
やかりやすく平易で中身がなく、明らかにコンサル業の土壌を耕す目的が透けて見える本。
世に言う一流ファームであるBCGの本だから、なんとなく確かなのだろうというフンワリ系の信任により、世の中の意識の高い人が手にとっているのだろう。逆に冠がBCGではなく、無名なブロガーやnoteライターだったなら見向きもされない内容と思う。

【印象に残ったポイント】
・日本人の舶来品嗜好?
こんな本が毎年出る程度に買われているのは、外資コンサルの本を読んでいるというステータスのための消費行動ではないか。

・全体的に、中身がない
VUCAの時代、自社ならではのユニークな論点≒戦略、などよくみる平易なべき論が並ぶ

要旨
・再エネを賢く使おう(かなり愚かな脱炭素教の提言や)
・生成AIは戦略作り、トライアルし、組織を作って技術を目利きせよ
・サーキュラーエコノミー、、、
・サプライチェーンは全体を可視化しリスクを把握
以下略

2025/02/01

あまり頭に入ってこなかったけど、主要トピックはわかってよかった。人材戦略はうんうん、そうだよねとなった。

2024/08/12

いつも思うけど、BCGの方の本は、他のコンサルの方の本よりも圧倒的に読みやすい。難しいことを分かりやすく伝える力のレベルがちがうなぁと思う。

備忘録。
・生成AIは知的作業へのインパクト大。

・経済安全保障とサプライチェーンについて。例えば中国リスクを考える際に、自社の取引先についてのみ分析していたら不足。事業全体、例えば調達先の調達先なども考慮しないと、サプライチェーンリスクは軽減できない。

・日本企業は、企業全体のポートフォリオバランスを見ての大胆な意思決定などが苦手。経営レベルにその種の問題が上がってくる前に、現場が部分最適で解決してしまうから。その結果、現場レベルの部分最適な問題解決では太刀打ちしきれない、グローバルレベルの競争には苦戦。

・まずは情報連携から始めよう。

・日本企業の悪癖。足し合わせ型、ボトムアップアプローチでの企業戦略策定。既存事業のアセットを活かして成長できるステージならばそれでも良かったが、いまはそれが難しい時代。現場主導ではない大胆な戦略遂行も必要。手放すこととかも。