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虚構推理(20) マガジンKC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/11/16 |
JAN | 9784065334195 |
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虚構推理(20)
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
複雑だと感じるのはいつものことだけれども、今回は余計に複雑に感じましたね。 もう一度前巻から読み直してみようと思います。
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化け物が密室を開いてしまったという事実を隠しながら虚構の真相を提示しなければならない『かくてあらかじめ失われ……』 どう考えても厄介な状況。けれど琴子はさほど労せず変わりの真相を用意していたね それというのも虚構を納得させなければならない対象が限定されていたという点が大きいのかな...
化け物が密室を開いてしまったという事実を隠しながら虚構の真相を提示しなければならない『かくてあらかじめ失われ……』 どう考えても厄介な状況。けれど琴子はさほど労せず変わりの真相を用意していたね それというのも虚構を納得させなければならない対象が限定されていたという点が大きいのかな 一方で琴子が推理披露の相手に選んだのが被害者の元妻である志乃ではなく、娘の美矢乃であった点が特徴か つまり怪異が関わる事件において琴子が対処を必要と判断したのが偽造遺書に悪評を書かれている志乃ではなかったなら、美矢乃は美矢乃で偽造遺書に何が書かれているかを別口で深く心配しているという話になる 琴子が語る真相は化け物が密室を開いたなんて事実より驚きに満ちたものだったね 化け物でも開けない心の密室。それを優しく解く琴子はまさにお節介としか言い様がないのだけど、彼氏彼女という点においては琴子に一日の長があるのだから、別の見方をすれば後輩へのアシストと言えなくもないのか ……それにしては昴にやったショック療法は酷すぎた気がしなくもないけど(笑) 小説版を読んだ時は色々と衝撃を覚えた『飛島家の殺人』、ストーリーの衝撃を期待して読み始めたら冒頭から主張の強い幽霊が現れてギャップで笑ってしまったよ さておき、話は家を隆盛の波に乗せた女傑が抱える密室を開くというもの また、椿が事件解決に関わるのは怪異が関わっているが、それ以外に怪異の姿はあまりなく。その意味では真っ当なミステリと言えるね 1つ目の密室は龍子のベール、もう一つの密室が殺害現場となるわけだけど、どちらも事の始まりは50年前に有る 調査なんてしようがないし、関係者の話を聞く手段も限られている。厄介な条件に思えるが、反面存命の関係者を納得させるだけで良いとも言える それならば、これまでも言葉を巧みに操って事件関係者を翻弄してきた琴子の得意分野 厄介であっても彼女の苦労は少ないと言える 他方で、密室がどのような形であれ開かれるとなると、問題になってくるのは開かれた密室の中に関係者が何を見るのかという点 都合の良い虚構か都合の悪い真実か 果たして、頼行と椿は分厚いベールの向こう側に何を見ることになるんだろうね? あと、小説を読んでいる際も異様に感じられたベールを被り続ける龍子の在り様。こうしてマンガとしてビジュアルが見えるようになると、より一層に龍子の異様さが強調されて感じられたよ
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