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ゴスペルシンガー 扶桑社ミステリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2023/11/02 |
JAN | 9784594095109 |
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商品レビュー
2.5
3件のお客様レビュー
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普通につまんないよ。 最後大混乱でカタストロフで終幕みたいの、古すぎてしんどい。昔平日の14時くらいからテレ東でやってた退屈な古い映画のようだ。 ストーリーテリングがすぐれているわけでもない。キャラクターが魅力的なわけでもない。どこによいところがあるのかわからない。 といった感じ...
普通につまんないよ。 最後大混乱でカタストロフで終幕みたいの、古すぎてしんどい。昔平日の14時くらいからテレ東でやってた退屈な古い映画のようだ。 ストーリーテリングがすぐれているわけでもない。キャラクターが魅力的なわけでもない。どこによいところがあるのかわからない。 といった感じでエンタメとしては落第点。 そして純文学として見ても、虚構の英雄とか死でしか救われないみたいな見え透いた前提が安っぽく、深みを欠く。 人種差別の問題に切りこむけでもないから社会性もないし、田舎をバカにしつつ都会を堕落の象徴みたいな描いているだけで批評的な視点があるわけでもないし、見るべきものがない。 興味が持てるのはアメリカ南部の風土みたいな部分と、殺された女の子のエキセントリックさと、ジャーマネの狂気くらい。そういうちょっとだけ面白げな墓標みたいのが別段隣り合うわけでもなくあっちとあっちとあっちに配置された、なーんもない荒野、みたいな小説。
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ニューススタンドで売られている、「エルヴィスは生きている」式の見出しを掲げた三文新聞という描写を、アメリカの小説で見かけたことは何度かある。ある種の終末感をリアルに描くための小道具と思えばいいのだが、「生きている」ならまだしも「エルヴィスは火星にいた」あたりになると、なんやそれ的...
ニューススタンドで売られている、「エルヴィスは生きている」式の見出しを掲げた三文新聞という描写を、アメリカの小説で見かけたことは何度かある。ある種の終末感をリアルに描くための小道具と思えばいいのだが、「生きている」ならまだしも「エルヴィスは火星にいた」あたりになると、なんやそれ的なツッコミを入れたくなったものだ。このお話に出てくるゴスペルシンガーはエルヴィス・プレスリーを思わせる(はっきり言えばモデルにした)キャラクターなのだが、彼に寄せる、田舎町の人々の執着は異常で、確かにこうした人たちなら、エルヴィスが死んだことを受け入れないのも分かるし、火星にいると言われても信じるのかも知れない。 このお話のゴスペルシンガーは悪人とは言えないものの、もちろん正義の人でもヒーローでもなく、ろくでなしあたりが妥当な人物で、しかも地獄巡りのような帰郷のあげく、凄惨な結末を迎える羽目になる。自分をモデルにそんなお話を書かれたエルヴィスは怒るどころが、自らが主演しての映画化を目論んだという。それもまた闇の深いお話ではある。
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