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ギリシア人の物語(4) 新しき力 新潮文庫
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ギリシア人の物語(4) 新しき力 新潮文庫

塩野七生(著者)

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ギリシア人の物語(4) 新しき力 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/10/30
JAN 9784101181158

ギリシア人の物語(4)

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商品レビュー

4.6

16件のお客様レビュー

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2026/05/06

世界史の教科書を開けば、必ずその名が登場する。マケドニアの若き王、アレクサンドロス。ナポレオンやハンニバル、シーザーといった後世の英雄たちが、こぞって彼を「真の英雄」と崇め、その背中を追い求めた事実は、彼の存在が単なる征服者の枠を超えていることを示している。 彼の人生は、まるで夜...

世界史の教科書を開けば、必ずその名が登場する。マケドニアの若き王、アレクサンドロス。ナポレオンやハンニバル、シーザーといった後世の英雄たちが、こぞって彼を「真の英雄」と崇め、その背中を追い求めた事実は、彼の存在が単なる征服者の枠を超えていることを示している。 彼の人生は、まるで夜空を切り裂く花火のようだ。強烈な光を放ち、一瞬で消え去る。だが、その残像は数千年の時を経てもなお、我々の心を捉えて離さない。少年漫画の主人公のような人生だ。 アレクサンドロスの卓越性は本人の資質もあるが、贅沢な教育によって培われた部分も多分にあろうと思う。万学の祖アリストテレスから論理と哲学を学び、スパルタ人レオニダスから鋼の肉体と精神を叩き込まれた。彼は「知力」と「体力」の両面において、まさに当時の最高峰といえる。 遠征の旅を共にしたのは、幼少期を共に過ごした学友たちであった。青春の延長線上にあるような情熱的な行軍、そして魂の半身とも言える親友ヘーファイティオンとの絆。巨大な愛馬ブケファロスに跨り、常に戦場の最前線で剣を振るう彼の姿は、まさに主人公そのものである。 彼の物語を彩るのは、彼の武勇と知略を示す数々の会戦と、彼の人格を示す挿話だ。「ゴルディアスの結び目」を一刀両断する決断力。毒殺の疑いがある薬を、主治医への信頼を証明するために飲み干す胆力。そして、宿敵ダレイオス3世との死闘。キングオブキングと呼ばれた男が、最後は部下に裏切られ道端に捨てられるという無惨な最期を遂げた際、アレクサンドロスが抱いたのは勝利の歓喜ではなく、王としての深い哀惜であった。 頂点を極めた彼を待っていたのは、仲間からも理解されなくなる「卓越者の孤独」であった。32歳という若さでの、あまりにも唐突な死。その未完の美しさが、彼の人生を不滅の神話へと昇華させたのだと思う。 歴史の本を読んでいると、現代は英雄が生まれない仕組みになっていることを感じる。近代以降、世界は法とシステムによって管理されるようになった。かつてのように、一個人の意志が世界の境界線を塗り替えるようなダイナミズムは、構造的に失われつつある。意思決定の組織化と情報の透明化は英雄の「卓越性」「神秘性」を奪い、戦争は遠隔操作のボタン一つへと変貌した。

Posted by ブクログ

2026/02/18

知ってはいるが点でしかなかった事象が線で繋がった。歴史の面白さはそこにあると言える。現代社会の根幹となるもののほとんどがギリシャによって生み出された。そんな偉大な社会がなぜ永続させられなかったのか、考える意味はあると思う。

Posted by ブクログ

2026/01/07

アレクサンドロスが戦場でどう立ち回って勝ち抜いてきたのかを、当時の地理的状況と情勢を想像しながら読めて面白かった

Posted by ブクログ

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