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嫉妬と階級の『源氏物語』 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/10/25 |
JAN | 9784106039034 |
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嫉妬と階級の『源氏物語』
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嫉妬と階級の『源氏物語』
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
大河ドラマを機に手にした書籍。漫画あさきゆめみしでの柔らかい?描き方とはまるで異なる、生々しい源氏物語の実態・背景をしっかり味わうことができた。
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内容自体はおもしろいんだけど、筆者が今まで書いてきた本のタイトルを見て正直ゲンナリした、、、 話があっちこっちしてよくわからん…
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文字通り、「嫉妬」と「階級」を切り口に、源氏物語を読み解く本。 大塚さんの本は、これまでだと『女系図でみる驚きの日本史』が面白かった。 紫式部は自身は中流貴族、受領階級。 それが娘の代では天皇の乳母として「三位」まで大出世を遂げたということが印象的だった。 さて、本書は「嫉妬...
文字通り、「嫉妬」と「階級」を切り口に、源氏物語を読み解く本。 大塚さんの本は、これまでだと『女系図でみる驚きの日本史』が面白かった。 紫式部は自身は中流貴族、受領階級。 それが娘の代では天皇の乳母として「三位」まで大出世を遂げたということが印象的だった。 さて、本書は「嫉妬」を取り上げるのだが、その背景に貴族社会の階級意識を見ている。 まず紫式部自身も、階級意識、「落ちぶれ感」に苦しむ人だったと規定する。 曾祖父の代までは上流だった彼女にとっては、宮仕えに出た自分の境遇は零落と意識される。 紫式部日記に繰り返し書かれる憂鬱も、原因はそれだと推測されている。 次いで、こうした階級的劣等感を持つ式部の願望が、源氏物語に反映していることを説いていく。 正編は没落者が四代かけて成り上がる構想なのだとか。 主人公光源氏が、すでにそういう落ちぶれ要素を持った主人公。 誰よりも優れた資質を持ちながら、更衣腹であるため帝になることもできない。 その彼が、母親のいとこであり、自らドロップアウトした明石入道の娘との間にできた娘により生まれた皇子によって、皇統に血筋を残すことになる。 そして、高貴な血筋の葵の上が生んだ夕霧の子が、明石の君の生んだ孫に仕えるという状況が生まれる。 これは、落ちぶれ者の、壮大なリベンジ劇だと。 嫉妬と階級から見たときにも、紫の上の特異なポジションが際立つ。 六条御息所や弘徽殿太后のように、身分の低い相手を嫉妬し迫害することもできない。 もちろん、女三宮のように、高貴な相手にも嫉妬するのはあり得ない。 出家して離脱することも許してもらえない。 なるほどこれでは早死にするなあ、としみじみわかる。 一方、第四部から宇治十帖の解説では、高貴な薫や匂宮のゲスぶりが、これでもかと抉り出される。 美貌には恵まれているが、身分も教養もない浮舟が、かくも見下げられ、残酷に扱われるかと、読んでいて少しいやな気持になってしまった。 また、浮舟の母中将の君と、宇治の八の宮の娘たちの乳母、弁の尼との間で交わされる会話に含まれる悪意も。 面白いと言えば面白いのだが、あれ?源氏物語ってこんな話だっけ、という気にもなってくる。 同じ著者の『源氏の男はみんなサイテー』、読んだことはないが、きっとこんな話なのだろうなあ。
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