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君を恋ふらん 源氏物語アンソロジー 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/10/24 |
JAN | 9784041138779 |
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君を恋ふらん 源氏物語アンソロジー
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商品レビュー
3
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※このレビューにはネタバレを含みます
今から遡ること千年前に紫式部によって創作された『源氏物語』。 千年の間に人から人へ書き写され読み継がれ、日本のみならず世界的にも有名で…ってこんな最高傑作はなかなかないのではないだろうか。 そんな世界的にも評価の高い文学作品を題材に、現代の名だたる女流作家6名が描いた短編集。 特に田辺聖子さん『やんちゃ姫 玉かつらの巻』、澤田瞳子さん『照日の鏡ー葵上』、永井紗耶子さん『栄花と影と』が良かった。 田辺聖子さんの独特の関西弁訛りの『源氏物語』は笑えた。確かに世の女性みんながみんな光源氏を好むとは限らないよね。本人はいい気なつもりなんだろうけど。 澤田瞳子さんの『源氏物語』の葵上。身分も高く見目麗しい姫君なのに、光源氏の正妻になったばかりにこのような目に合うなんて。幸せとはいったい何なのだろう。 永井紗耶子さんは赤染衛門目線の物語。内容が大河ドラマ『光る君へ』とちょうどリンクしていて分かりやすかった。赤染衛門と清少納言の絡みが大河ドラマ上でもあれば良かったのに。 『枕草子』を書く上で「何を書かないかを決めていることにこそ、意味がある」と、敢えて書かないことに意味を見出す清少納言。紙と筆を使って中宮・定子を守り戦う姿が凛々しく、清少納言のことがますます好きになった。 赤染衛門の『栄花物語』もまた読んでみたい。
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木挽町のあだうち文庫化待ち。図書館にある永井さん全部読みます、7作目。 副題は、源氏物語アンソロジー 「やんちゃ姫 玉かつらの巻」は、さすが田辺聖子さん。玉鬘は六条院から逃げ出すやんちゃぶり。 「髪」は、宇治十帖から。薫と匂宮に愛された浮舟。身投げした彼女を助けた僧侶の切ない...
木挽町のあだうち文庫化待ち。図書館にある永井さん全部読みます、7作目。 副題は、源氏物語アンソロジー 「やんちゃ姫 玉かつらの巻」は、さすが田辺聖子さん。玉鬘は六条院から逃げ出すやんちゃぶり。 「髪」は、宇治十帖から。薫と匂宮に愛された浮舟。身投げした彼女を助けた僧侶の切ない恋心。瀬戸内寂聴はやっぱり愛を語る。 「照日の鏡」は、澤田瞳子さんの「稚児桜」から。能の葵の上、馴染みが薄い。 「栄花と影と」は、凝っている。「枕草子」と「源氏物語」の比較からの「栄花物語」一度ではわからない。 「桜子日記」は、永井路子さんが、和泉式部の愛の遍歴を女房の視点から。 「朝顔斎王」森谷明子さんは、ちょっとした意地悪を続けているのは、誰かというミステリーを絡めているのだけれど、文章が合わないのか、よくわからなかった。 源氏物語アンソロジーと読み始めたので、違う物があるとは知らずに読んでしまい、何処で源氏物語になるのか?とわからないまま読んでしまった2編。うーむ、タイトルは一考願いたいです。 いずれにしても 源氏物語を読んでから違いを楽しむのが良いかと思います。
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6人の女性作家による、源氏物語とその時代に生きた女性を題材にした短編集。 永井紗耶子以外は既読の作家だったので、ある意味安心して王朝の世界に入り込めた。 源氏物語はストレートな現代語訳しか読んだことがなかったのだが、「やんちゃ姫」や「髪」のように物語を別の視点で捉え直して描いた作...
6人の女性作家による、源氏物語とその時代に生きた女性を題材にした短編集。 永井紗耶子以外は既読の作家だったので、ある意味安心して王朝の世界に入り込めた。 源氏物語はストレートな現代語訳しか読んだことがなかったのだが、「やんちゃ姫」や「髪」のように物語を別の視点で捉え直して描いた作品も作家のカラーが出ていて面白くはまりそうだ。 久々に大好きな和泉式部の物語に出会えたのも良かった。 ただ、森谷作品だけは「千年の黙」を読んだときの違和感がやはり拭えず好みに合わなかった。
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