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穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP日本経済新聞出版/日経BPマーケティン |
発売年月日 | 2023/10/14 |
JAN | 9784296115358 |
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穀物の世界史
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
ウクライナのオデーサが出てきた。もちろん戦争開始前の本。ソ連の黒土地帯の小麦はここから輸出してたのね。そういう解説ってテレビで報道とかされてないからオデーサってなんだとが全然気づかなかったけど、そういうのあるといろいろわかるのに。 まだ前半、トルコとロシアの戦争辺りとかなるほどね...
ウクライナのオデーサが出てきた。もちろん戦争開始前の本。ソ連の黒土地帯の小麦はここから輸出してたのね。そういう解説ってテレビで報道とかされてないからオデーサってなんだとが全然気づかなかったけど、そういうのあるといろいろわかるのに。 まだ前半、トルコとロシアの戦争辺りとかなるほどね。糧食の確保とか考えるとウクライナ派ヨーロッパで大事な場所なのね。その割に支援弱めなので、実はそれほど黒土地帯重要じゃないのかね。
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飢えから解放されて産業革命が始まる。穀物増産があって産業革命がある。 とっつきにくくとても難しい本だったが、最後、ロシア革命の事例の後とても良いことを言っていた。飢えた人はたやすく統制できる。だが、暴君と農村等結びつけている縄をもつれさせる方法を知識人が革命家に示せば、革命が始ま...
飢えから解放されて産業革命が始まる。穀物増産があって産業革命がある。 とっつきにくくとても難しい本だったが、最後、ロシア革命の事例の後とても良いことを言っていた。飢えた人はたやすく統制できる。だが、暴君と農村等結びつけている縄をもつれさせる方法を知識人が革命家に示せば、革命が始まることもある。もう一度読み直してみようと思う。
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===qte=== 穀物の世界史 スコット・レイノルズ・ネルソン著 輸送経路にみる帝国の興亡 2024/1/20付日本経済新聞 朝刊 穀物が世界史を動かしてきたのではない、穀物の通る道こそが歴史の心臓部だと本書は主張する。 古代ギリシャ語では穀物輸出港を「エンポリオン」と呼ん...
===qte=== 穀物の世界史 スコット・レイノルズ・ネルソン著 輸送経路にみる帝国の興亡 2024/1/20付日本経済新聞 朝刊 穀物が世界史を動かしてきたのではない、穀物の通る道こそが歴史の心臓部だと本書は主張する。 古代ギリシャ語では穀物輸出港を「エンポリオン」と呼んだ。エンパイア、すなわち帝国の語源である。どんな帝国も、穀物が運ばれる海や陸の道の支配を重視し、それらをめぐって争い、興亡を繰り返してきた。道や川や海峡を通る穀物商人たちから通行料を取り立てる国家に対し、穀物商は、港の倉庫に蓄え、戦争など価格が上昇する機会に乗じて、国家に高く売ったり、あるいは先物取引を活発化させたりする。 しかし、19世紀後半から、米国が旧来の穀物の道に変容を迫る。奴隷制を廃止し、農業機械化に成功したアメリカでは生産性があがって小麦が安価になり、欧州諸国の農業は苦境に立たされる。ダイナマイトの登場で各地に米国からの穀物輸送船が停留できる港が建設され、大西洋横断海底ケーブルの敷設で欧州の情報を米国が送受信できるようになり、穀物の道が再編成されていく。 そもそも、現在の穀物の流通を寡占するルイ・ドレフュスやカーギル、ブンゲなどの巨大企業は、19世紀末から、世界穀物貿易で重要な穀物港に倉庫を置き、情報収集で価格変動を見極め、巨万の富を得た。とりわけ重視されるのが、現在の戦争でロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナのオデーサにほかならない。肥沃な黒土に恵まれた穀倉地帯の販路開拓のためにエカチェリーナ2世が築いたこの港は、ボスポラス海峡を通って欧州に穀物を運ぶ商人たちの活躍した世界有数の穀物港であり、エイゼンシュテインの映画の題材ともなった「戦艦ポチョムキンの反乱」が勃発した場所である。ここが、米国の安価な小麦で苦境に立たされていく。 そして、なんといっても本書の主人公に魅了された。A・I・ヘルファント、筆名パルヴス。五カ国語を操るベラルーシ出身のユダヤ人、マルクス主義の革命家であり、バルカン戦争に乗じて巨万の富を生み出した穀物商、R・ルクセンブルクを自分の発行する新聞の主筆にしたり、レーニンに影響を与えたりした経済学者でもある。波瀾万丈(はらんばんじょう)な彼の人生と見通しのよい経済理論を手がかりに、読者は世界史の悲劇の根源を探ることになるだろう。 《評》歴史学者 藤原 辰史 原題=OCEANS OF GRAIN (山岡由美訳、日本経済新聞出版・3630円) ▼著者は米国の歴史学者。ハーバード大学などを経てジョージア大学教授。 ===unqte===
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