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紛争地の看護師 小学館文庫
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紛争地の看護師 小学館文庫

白川優子(著者)

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紛争地の看護師 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2023/10/06
JAN 9784094073003

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紛争地の看護師

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商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2025/10/23

国境なき医師団の看護師として、世界各地の紛争地へ赴任した著者による自身の体験をまとめたノンフィクション。 国境なき医師団が活躍しているエリアと言われると、”現状は停戦協議などで戦闘自体は休止している”ようなイメージでした。シリア、南スーダン、アフガニスタン、ガザ地区などが本書に登...

国境なき医師団の看護師として、世界各地の紛争地へ赴任した著者による自身の体験をまとめたノンフィクション。 国境なき医師団が活躍しているエリアと言われると、”現状は停戦協議などで戦闘自体は休止している”ようなイメージでした。シリア、南スーダン、アフガニスタン、ガザ地区などが本書に登場しますが、本書を読むとそのイメージは覆ります。 政府側・反政府側が内戦状態になっている国では、政府が入国を許可して活動をしていても、反政府側からは”敵対勢力(政府側)の手助けをしている”とみなされ、医療活動拠点に向けて銃撃や空爆が行われています。 本書冒頭で、敵対勢力のメンバーを捜索に来た民兵が侵入してくるシーンは、こちらの態度次第では命を奪われかねない緊迫感のある情景でした。紛争地の活動において「怖いと思う者は帰国した方が良い。ただし、怖さに麻痺してしまった者は一番に帰国させなければならない」という言葉が紹介されています。”怖さ”に麻痺する人が出てくるほど、日常的に危険と隣り合わせであることが伝わってきます。 著者はそのような地域に20回近くも赴任しています。空爆の音が響く中で手術をし、一方で果てしなく次々と運び込まれる患者。そこで著者は「紛争自体を止めなければ、意味がないのではないか」と感じ、ジャーナリストへの転身を考えます。帰国して相談したジャーナリストは「ジャーナリストになっても紛争は止められない。あなたは看護師として目の前の命を救えるのだから、その役目を全うした方が良い」と諭されます。ジャーナリストは取材する現地で亡くなっていく人たちを前に、その命を救う事が出来ないもどかしさを感じているのでした。 戦場と呼んでも良いエリアで救命活動に従事する女性と言われると、ものすごい精神力や博愛、タフさを兼ね備えた人、というイメージが浮かびます。しかし著者自身が赴任期間の間に帰国した時、日本での安全で快適な生活に触れて生じる「この生活を手放したくない」という気持ちと、次の赴任を打診された時に「自分が行かなければ、現地のスタッフや医療を求めている現地の人を見捨てるのか」という気持ちのはざまで葛藤することを吐露していて、そこは非常に著者に共感できる部分でした。 内戦や戦争が起こると、市民生活はどういう状況になるのか、著者の視点から非常にリアルに描写されています。またそういうエリアでの活動を経て、上述のような著者自身の気持ちの変化なども赤裸々に描かれています。また、著者が国境なき医師団に応募しようとした動機や、採用されるまでのキャリアと経緯を詳しく述べた章も興味深く読めました。 日本にいては分からない、戦場となった国の市民生活の現状がダイレクトに伝わるノンフィクションでした。

Posted by ブクログ

2025/05/29

看護師を目指してる身として大変勉強になった。 私も将来、紛争地に赴き現地の人々に寄り添いながら看護をしたいと思う気持ちがいっそう強まった。

Posted by ブクログ

2024/09/22

 高校の時、世界史が好きだったからだろう。パレスチナは第二次世界大戦が積み残した悲劇で、不勉強な高校の時でさえ、先進国全体が一致して向き合うべき紛争だと思った。今でもこの思いは変わらない。  この本では中東やアフリカの紛争地で国境なき医師団として活動した著者の素直でまっすぐな記録...

 高校の時、世界史が好きだったからだろう。パレスチナは第二次世界大戦が積み残した悲劇で、不勉強な高校の時でさえ、先進国全体が一致して向き合うべき紛争だと思った。今でもこの思いは変わらない。  この本では中東やアフリカの紛争地で国境なき医師団として活動した著者の素直でまっすぐな記録が読める。  ロシア、中国、北朝鮮、有事をあおる政治家たち。せめて我々市民は、このような書物を読み、戦争をしない決定に向けてクリエイティブな思考を働かせる必要がある。私は殺されたくないので、殺さない判断ができる国の一員でありたい。

Posted by ブクログ