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八色ヨハネ先生
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八色ヨハネ先生

三宅威仁(著者)

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八色ヨハネ先生

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文芸社
発売年月日 2023/09/15
JAN 9784286246062

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商品レビュー

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2024/11/23

職場にいる読書家の方から怖いよ〜と勧められて読んだ本。確かにヨハネ先生が悲嘆にくれている部分はシュールで気持ち悪さ満載な本。 物語を通して気づいたのは、人が感じる悲嘆は、傍目には分からないほど奥が深いということ。仕事柄グリーフケアに立ち会うことがあるけれど、悲嘆の深さがここまで...

職場にいる読書家の方から怖いよ〜と勧められて読んだ本。確かにヨハネ先生が悲嘆にくれている部分はシュールで気持ち悪さ満載な本。 物語を通して気づいたのは、人が感じる悲嘆は、傍目には分からないほど奥が深いということ。仕事柄グリーフケアに立ち会うことがあるけれど、悲嘆の深さがここまで深いところへ陥いる人もいるとは想像していなかった。フィクションながらも底を知るいい機会になったと思う。 また、人間の性質や行動の善し悪しと、人間に降り掛かる幸・不幸の質や量が一致していないから「自分はこんな不幸な目に遭うような悪いことをした覚えはない。正しい自分がこんなに苦しむなんて、全く不公平だ」と不満をもらすのであり、それを鎮めるのが「神義論」であることを初めて知った。 マタイによる福音書「ぶどう園の労働者のたとえ」の話を読み、私も働いた分に見合った報酬でなければ不満を漏らす側の人間だと思った。無意識で人との業績を比べている自分は、自分に自信があり、そんな自分が好きな人間なのかと気付かされた。そして、人と比べることなど思いつきもしない自分自身に絶望している人(社会的弱者や重病人など)もいるというのが、私には新鮮な気づきだった。「イエスにとって人々の苦しみは、それを喜びに変えるために存在した」、この文章で初めてキリスト教の考えに触れた気がした。

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2024/05/23

キリスト教には全く疎い私ですらつい引き込まれるような、読み応えのある文だった。敢えて「文」としたのは、全く小説らしくなく、かといって随筆や解説書でもないから。不思議な形態の物語だった。 読み終えて、死への恐怖や抗いの気持ちがほんの少しだけ軽くなったように感じた。「神学」という学...

キリスト教には全く疎い私ですらつい引き込まれるような、読み応えのある文だった。敢えて「文」としたのは、全く小説らしくなく、かといって随筆や解説書でもないから。不思議な形態の物語だった。 読み終えて、死への恐怖や抗いの気持ちがほんの少しだけ軽くなったように感じた。「神学」という学問の奥行きの深さや広さも垣間見れ、それにも驚かされた。

Posted by ブクログ

2023/12/28

文学賞を取った作品のようだが、作家の書く文章とは程遠く少し読み辛かった。キリスト教を題材にした内容なので、キリスト教のキの字も知らない私には難しい部分があった。 けれど、最後の八色先生のメッセージで、キリスト教の真理については読みごたえがあり、キリスト教について少しだけ分かったよ...

文学賞を取った作品のようだが、作家の書く文章とは程遠く少し読み辛かった。キリスト教を題材にした内容なので、キリスト教のキの字も知らない私には難しい部分があった。 けれど、最後の八色先生のメッセージで、キリスト教の真理については読みごたえがあり、キリスト教について少しだけ分かったような気がした。 小説ではなく、別の形式で書かれていたらもっと興味が持てたと思う。

Posted by ブクログ