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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 芸術新聞社 |
発売年月日 | 2023/09/10 |
JAN | 9784875866800 |
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
タイトルから、強烈な美術論、作家論の本だと思っていて読み始めた。しかし中身は、89才の画家の主に過去(の栄光)を振り替える随筆。自分の意見が書かれているわけだから、それはまあ、美術論、作家論ということも出来なくはない。 現在の美術のおかれた状況を考えると、この随筆の内容にはある意...
タイトルから、強烈な美術論、作家論の本だと思っていて読み始めた。しかし中身は、89才の画家の主に過去(の栄光)を振り替える随筆。自分の意見が書かれているわけだから、それはまあ、美術論、作家論ということも出来なくはない。 現在の美術のおかれた状況を考えると、この随筆の内容にはある意味驚かされる。ある意味、日本の美術が「美術の世界」ではなく「美術業界」だった病理を垣間見れる。もちろん放談、猥談、昔の自慢話だけでなく、同意出来る意見も書いてある(例えば貸し画廊文化への批判など)が。これは、ある時代、ある特定の地域(60年くらい前の日本)で「画家」というステイタスにいた人の状況を研究し、生かすための、日本美術界の「戦前の軍人日記」として研究材料に出来る書と言える。まさに長年の日本アート界低迷理由の回答書を見つけた気分だ。 ただ、これが90年代くらいに書かれた文章なら解るが、つい数年前の文章で、本書の発行が2023年なのには驚かされる。 3.11すぐ後に東京から被災地へ見学に行く。そして九死に一生の被災者に「なんで早く逃げなかったの?」「あなたは社長のんだから、真っ先に避難の指示をするべきだった」と責め立てる。224 谷口ナツコが小学生のころ、異性を部屋に閉じ込めて痴漢をして喜んでいた話、が異常に好きらしい159 50年代には「絵はアイディアで描くな。アイディアはマンガ家にまかせておけ」という格言があった149 松井冬子と対談したとき「女が女を描くとはどういうこと?」と質問し、松井が哲学的な答え方をしたので、「それじゃ活字に出来ない。『僕が女を描くのは恨みつらみ。女子美の生徒に三回もフラれたから』みたいに答えろ」と返答してトラブルになった。144 千住博と平松礼二は、団体展の権威を借りずにスターになった。今までなら師匠を差し置いてこんなに派手に打って出たら破門間違いなしだ142 「女流作家」は独特だ。草間にしろ、谷口ナツコにしろ、谷原菜摘子にしろ。過剰な繰り返しが多くこれらを「編み物派」と呼んでいる138 巨匠でも晩年はみんな水っぽくなる(油絵から水彩・水墨画になる)(年をとって体力が無くなり油絵が出来なくなったから) 油絵は婦女には向かない。体力を必要とするから。(藤島武二)109 「めしでも食いにいこうか」という客が絵を買ったためしがない52
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