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はじめてのフェミニズム ちくまプリマー新書435
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はじめてのフェミニズム ちくまプリマー新書435

デボラ・キャメロン(著者), 向井和美(訳者)

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はじめてのフェミニズム ちくまプリマー新書435

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2023/09/07
JAN 9784480684622

はじめてのフェミニズム

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商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2024/12/10

帯にある通り『多様な』フェミニズムの在り方。対立や矛盾をそのまま理解する入門書。 論点を7つに分けて話が進む。 支配・権利・仕事・女らしさ・セックス・文化。そして最終章の断層線と未来。 「一冊の中によくこれだけ押し込んだなぁ」と感心する程に真っ向から対立する意見が当たり前のよう...

帯にある通り『多様な』フェミニズムの在り方。対立や矛盾をそのまま理解する入門書。 論点を7つに分けて話が進む。 支配・権利・仕事・女らしさ・セックス・文化。そして最終章の断層線と未来。 「一冊の中によくこれだけ押し込んだなぁ」と感心する程に真っ向から対立する意見が当たり前のように書いてある。引用も多過ぎるほどに多い。 今のフェミニズムを理解するのは本当に難しい。この一冊を読み終えてもどれだけ中身が分かったか。理解出来ぬまま読み飛ばした箇所もかなりある。 しかし全てを理解することは出来なくとも興味がある論点は幾つか見出せた。 今回は「権利」「女らしさ」の多くの部分と「文化」に関する部分。 焦点の定まらないフェミニズムに見えるが、著者の書く、この本の締めくくりの言葉『それでも、「女性は人であるという根源的な考え方」が消え去ることはないのです。』に結局は行き着くのだろう。

Posted by ブクログ

2024/03/10

(西欧)フェミニズムも200年の歴史がある。 その間にフェミニズムは、「フェミニズムズ」となった。 あるフェミニストのある主張が、他の立場のフェミニストには受け入れがたいものになる。 現代のフェミニズムが「インターセクショナリティ」(交差性)を無視できなくなっているからだ。 そ...

(西欧)フェミニズムも200年の歴史がある。 その間にフェミニズムは、「フェミニズムズ」となった。 あるフェミニストのある主張が、他の立場のフェミニストには受け入れがたいものになる。 現代のフェミニズムが「インターセクショナリティ」(交差性)を無視できなくなっているからだ。 そうして、そのフェミニスト同士の軋みが、反フェミニズムの動きを利することになってしまったりする。 それから、フェミニズムはファッションアイテムのように、消費されるアイコンになってしまったりもしている。 本書は、こうした複雑な現代フェミニズムの状況を、「支配」「権利」「仕事」「女らしさ」「セックス」「文化」の各局面から見ていく。 例えば、代理母の問題。 女性が自分の身体を自由に使う権利はある、という主張がある一方で、グローバリズムの中の経済格差の中でそうした選択を選んだ(選ばざるを得なかった)女性の身体が、第三者に管理されていく状況を認めていいのかという視点も無視できない。 本当に、一筋縄にいかない問題だらけ。 その意味で、「はじめての」と銘打たれている割には、かなり歯ごたえがある気がする。 複雑な議論に、読者としては引きずり回される気分にさえなってくるが、見失っていけない土台は一つ。 女性は男性と同じく尊厳のある人間であること。 言い換えれば、女性が女性であることを理由に暴力にさらされることを容認してはいけないということ、だと読みとったが、どうなんだろうか。

Posted by ブクログ

2024/03/06

はじめての、と銘打っているわりにはわかりにくい。フェミニズムが相反する主張をしており、それぞれの言い分を取り上げるせいで、結局何がしたいのか話について行きづらい。例えば、化粧。男性優位社会に迎合するもので反対すべしという意見と、自分の好きな選択なのだから奨励すべしという意見があり...

はじめての、と銘打っているわりにはわかりにくい。フェミニズムが相反する主張をしており、それぞれの言い分を取り上げるせいで、結局何がしたいのか話について行きづらい。例えば、化粧。男性優位社会に迎合するもので反対すべしという意見と、自分の好きな選択なのだから奨励すべしという意見があり、それぞれに理由があるように思う。 色々な切り口からフェミニズムの議論が紹介されるけど、いまひとつ消化しにくい。

Posted by ブクログ