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セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点
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セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点

セシリア・ワトソン(著者), 萩澤大輝(訳者), 倉林秀男(訳者)

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セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 左右社
発売年月日 2023/09/06
JAN 9784865283839

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セミコロン

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2026/03/19

日本語圏ではあまりなじみのないセミコロンを題材にしながら、単なる句読点の歴史ではなく、「言葉のルール」と「実際の運用」のあいだにある揺らぎを描いた本として読めた。ベネツィアで装飾的に生まれた記号が、文法意識の高まりや法解釈の現場を通じて、時に厳格に、時に曖昧に扱われてきた流れはか...

日本語圏ではあまりなじみのないセミコロンを題材にしながら、単なる句読点の歴史ではなく、「言葉のルール」と「実際の運用」のあいだにある揺らぎを描いた本として読めた。ベネツィアで装飾的に生まれた記号が、文法意識の高まりや法解釈の現場を通じて、時に厳格に、時に曖昧に扱われてきた流れはかなり面白い。とくに、わずかな句読点の違いが条例の意味や刑罰の重さまで左右してしまう話からは、記号ひとつの重みと、転記や組版のミスの怖さが強く印象に残った。 後半で紹介される作家たちの用法も興味深く、セミコロンが単なる文法記号ではなく、立ち止まり、加速し、思考を漂わせるための表現手段として働くことがよくわかる。とくに、曖昧さには欠点だけでなく、新しい解釈や発想を生む余地がある、という視点は印象的だった。一方で、著者の主張がややつかみにくい箇所もあったが、訳文がこなれていて読みやすく、全体としては「唯一絶対の正しいルール」よりも、柔軟さとコミュニケーションを重視する姿勢に共感できる一冊だった。

Posted by ブクログ

2026/03/11

日本人にはなじみが薄いセミコロン、なんだかよくわからない存在。本書をを読んでもよくわからない。でもそれは決して内容がわかりにくいのではなく、そういうものだから。 言葉は生き物で、言葉は昔から今のようにあったのではない、移り変わるのが前提。それは、文法であっても句読点であっても同じ...

日本人にはなじみが薄いセミコロン、なんだかよくわからない存在。本書をを読んでもよくわからない。でもそれは決して内容がわかりにくいのではなく、そういうものだから。 言葉は生き物で、言葉は昔から今のようにあったのではない、移り変わるのが前提。それは、文法であっても句読点であっても同じ、ということを教えてもらった。 新たなルールを際限なく作り続けた結果、誰も守れなくなるというとても人間らしい本末転倒、興味深い。 面白い実例とユーモア溢れる文章、そして、訳者さんのスタンスも何気に面白い。原文のニュアンスを大切にしながら、訳注で著者の誤りをさらっと訂正してたり。 ちなみに、一番好きなエピソードは、?を左右反転させた修辞疑問符(反語)を作ったけどほとんど使われなかった話。

Posted by ブクログ

2025/09/20

カレーが大好きである。 しかし、カレーを頼むと「じゃあこれもお好きでしょ?」みたいな顔で、必ずと言っていいほど添えられているあの赤茶色の漬物、あれが苦手だ。 苦手なのでじっくり観察したことはなかったけど、それでも何かヘンテコな形のものが入っているなと思っていた。あの不思議な形のも...

カレーが大好きである。 しかし、カレーを頼むと「じゃあこれもお好きでしょ?」みたいな顔で、必ずと言っていいほど添えられているあの赤茶色の漬物、あれが苦手だ。 苦手なのでじっくり観察したことはなかったけど、それでも何かヘンテコな形のものが入っているなと思っていた。あの不思議な形のものの正体は大人になってから「ミスなか」で知った。 世の中には、当たり前のように目の前にあるのに正体のわからないものがたくさんあるのである。 ****** 本書は、言語オタクである(もちろん、専門家でもある)著者が、英文の中で用いられる謎記号"セミコロン"について、その誕生から変質、受難の歴史などを非常にわかりやすく魅力的に、素人にも読みやすい文体で語ってくれている素晴らしい一冊である。 ある程度英語の長文が読めるようになった頃から、案外よくお目にかかっていた謎記号「セミコロン」。これは一体何なのだろう、とずっと疑問に思っていたものがこんなに面白い…だけでなく時代に翻弄され、歴史の荒波に揉まれてきた記号だったとは。 "彼"は時にはその解釈が人の命に関わるような時代があり、ある時には偉い人たちが本気で論争の対象にするような"大物"でもあったのだ。 "福神漬の中のアレ"が豆だったと知った時の衝撃が100回吹っ飛ぶくらいの驚き。 セミコロンがお目見えした時代は、いろんな人が勝手に作った謎記号が氾濫していたという驚愕の事実。そして"彼"はその中で唯一のサバイバー。どうやら"彼"はとんでもなく「選ばれしもの」だったのらしい。 他にも好奇心をくすぐられるエピソードが満載だが、同時に人間というものは自分の主義主張に合わないと思ってしまうと小さなことにでも本気で熱くなれてしまう生き物であるのだなあ、と改めて感じてみたり。 軽妙な文体(また、それを巧みに訳しておられる翻訳の技よ!!)が読んでいて本当に楽しい。言語に興味ある人にも、小さな疑問を解決したい勢にも、ぜひ。 ものすごく面白いですよ!!!!! ****** "福神漬の中のアレ"が豆だとわかったとて、食べたいと思うかというと特にならなかったので本当に単なる豆知識が増えただけになってしまったが、そういえばあの豆(なた豆というらしい)のお茶は花粉症にいいらしいですよ。 屋上屋、ならぬ豆知識上豆知識。

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