からさんの家 まひろの章

小路幸也(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2023/08/30
• JAN: 9784198656744

商品レビュー

2024/07/27

久しぶりに小路幸也さんの小説を読んだが、面白かった。複雑な家庭環境に生まれ育ったまひろだが、どこでも大事にされる。そして、今度はまったく血のつながっていない祖母となったからさんとシェアハウスのような家で魅力ある人達と暮らし始める。ある意味大いに恵まれた人生だなと思った。今までやってきたことが生かされるような仕事、おまけに文才まであって驚いた。産みの母の旦那さんも、からさんのファンで巡り合わせを感じた。

からさんの
「人生なんて偶然の縁の繰り返し。縁が巡り巡っているもの。その縁を感じられるか、大切にできるかどうかでまた人生の巡りが変わってくる」という言葉が響いた。『縁』は確かにある。縁のなかったものには執着ぜず、縁を素直に大事に生きていきたいと思った。

生きることは動くこと。動いてこそ運にも恵まれるのだ。元気と希望が湧いてくる。

「伽羅の章」も楽しみだ。

2024/06/24

高校を卒業したばかりのまひろが血のつながらない祖母からさんの家に住み、アシスタントとか、家政婦的なことをしながら成長する、、、

からさんと周りの人が皆素敵。
からさんは作家でアーティスト。

複雑な生い立ちっていう設定だけど、それを上回る恵まれた環境、才能、容姿で今後どうなるのか自作も楽しみ。

2024/05/24

複雑な家庭環境で育ったまひろが義理の祖母と住むことになるところから物語が始まる。からさんと、同居人達がとても温かくて、ユニークで。こんな方達がいるシェアハウスなら住んでみたいなと思ってしまった。小路先生の描く家族は複雑な事情を抱えていることが多いけど、自分なりに真っ直ぐ生きていて心が温かい人が多くて、読んでいて心地が良い。