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ドゥルガーの島
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/08/18 |
JAN | 9784103133667 |
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ドゥルガーの島
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商品レビュー
2.9
23件のお客様レビュー
中盤まではなかなか良かったのですが終盤いきなり失速してしまいました。と言うか置いていかれる感じかな。寂しい。
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篠田さんのお得意の宗教がらみのファンタジー。 今回はインドネシアの架空の島が舞台。 遺跡の謎を追いながら世界で起きている宗教問題を絡めている 自分ではミソジニーであることに全く気付いていない中年男性と、独身の文化人類学者の女性が良い塩梅で対比されている。 ちょっと長かったが、...
篠田さんのお得意の宗教がらみのファンタジー。 今回はインドネシアの架空の島が舞台。 遺跡の謎を追いながら世界で起きている宗教問題を絡めている 自分ではミソジニーであることに全く気付いていない中年男性と、独身の文化人類学者の女性が良い塩梅で対比されている。 ちょっと長かったが、書きたいことを全部書いたらこの長さになるのは理解できる。
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加茂川一正は、長年ゼネコンに勤め、インドネシアで現場の折衝にあたってきた。ある種、楽天的で行き当たりばったり、しかし、その性格は意外に「現場」には向いていた。ただ、インドネシア駐在後は本社には戻れず、出世の目がないことはわかりきっていた。彼はえいやっと早期退職して私立大の非常勤講...
加茂川一正は、長年ゼネコンに勤め、インドネシアで現場の折衝にあたってきた。ある種、楽天的で行き当たりばったり、しかし、その性格は意外に「現場」には向いていた。ただ、インドネシア駐在後は本社には戻れず、出世の目がないことはわかりきっていた。彼はえいやっと早期退職して私立大の非常勤講師に転身した。結婚して間もない若い妻には一言の相談もしなかった。三度目の妻である彼女が黙って出て行ったのは無理のないところだろうが、彼にはまったくわけがわからなかった。 退社前、休暇として訪れたインドネシアの小さな島で、彼は「大発見」をしていた。 ボロブドゥールにも似た古代遺跡。しかもそれが海中にある。 この地域にこんな遺跡があるとは。歴史上の大発見ではないのか。 興奮した彼だが、現地住民もインドネシア政府当局も研究者も彼の「発見」には冷たかった。 曰く、そんなに古いものであるはずがない。曰く、観光客を目当てにした捏造建造物である。曰く、以前やってきて同じものを「発見」した研究者たちも誰一人真面目に追求しなかった。 しかし、加茂川は素人ながら自分が見つけたのは価値あるものだと信じていた。 この歴史遺産の発見者として歴史に名を刻みたい。 会社を早期退職したのも、この夢を追うためでもあった。 持ち前の調子のよさから研究者グループの調査の一員に加わり、島への再訪は叶うが、事態は遅々として進まない。 島の人々は町のものからは首狩り族として蔑まれている。島民らはヒンドゥー教を信じ、海のある場所にいたずらに近づくと女神(ドゥルガー)の怒りを買うと信じている。村の女たちは呪術めいた儀式も執り行い、どうやら彼女たちの使う酒や薬には怪しい成分が混じっているようだ。 一方でインドネシアはイスラム大国である。イスラム教徒の中には先祖がアラビアから来たと信じているものもいる。そうした人々が土着宗教に向ける目は冷たい。 金のために開発を進めようとする金持ちのスルタンの思惑もある。 近年ではイスラム過激派の暗躍もあるようだ。 そんな中、島は火山の噴火に見舞われる。加茂川の「夢」の行方は。 出版社による作品紹介ページの「圧巻の」「エンタテインメント!」は若干ミスリードで、これは一般的に「手に汗握る冒険小説」の部類に入る作品ではないだろう。 とにもかくにも、話はなかなか進まない。 さまざまな勢力のさまざまな思惑が絡み合い、一筋縄ではいかない混沌が続く。 加茂川が主人公として魅力的な人物とは言いにくいのだが、しかし、彼のある種、空気が読めない鈍感さが、良くも悪くもこのプロジェクトの推進には必要だったということかもしれない。 先が読めないダラダラとした展開は、実際、インドネシアの複雑な社会状況を反映しているようでもあり、そういう意味では「現実的な」「冒険」小説とはいえるだろう。 物語の終盤には、ややスペクタクルなクライマックスがある。ここでカタルシスが得られるかどうかは読者によるだろうが、着地点としては悪くないのではないか。 登場人物の中では、個人的には、島民のエダがよかった。この逞しさ、この生命力。彼女はあるいは、母のマヒシャとともに、「ドゥルガー」の化身なのかもしれない。 バツ3の加茂川には、その後、どうもマドンナは現れないようなのだが、実はこれは結構幸せな人生なのではないだろうか。
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