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母子草 風の市兵衛 弐 祥伝社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2023/08/09 |
JAN | 9784396350048 |
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
「風の市兵衛 弐」(第二期)第12弾。(通算・32作目) 市兵衛は、病に倒れ療養中の大店下り酒問屋〈摂津屋〉の主人・里右衛門から、彼が若き日に真心を通わせた三人の女性を捜し出し、自分の気持ちを伝えてほしいと頼まれます。 早速、市兵衛は矢藤太と共に、里右衛門の数十年も前もの想い人...
「風の市兵衛 弐」(第二期)第12弾。(通算・32作目) 市兵衛は、病に倒れ療養中の大店下り酒問屋〈摂津屋〉の主人・里右衛門から、彼が若き日に真心を通わせた三人の女性を捜し出し、自分の気持ちを伝えてほしいと頼まれます。 早速、市兵衛は矢藤太と共に、里右衛門の数十年も前もの想い人の探索に動き出しますが・・・。 今回は、市兵衛さんの活躍場面は少な目で、“粋人の里九”こと里右衛門が愛した三人の女性達の物語がメインでした。 依頼された探索も、いつもの依頼と比べて割とイージーに進むので、盛り上がりに欠けるといいいますか、何だか物足りないな・・というのが正直なところです。 終盤に、鬼しぶさんが追っていた悪人たちと市兵衛さんの剣戟がお愛想程度に(?)描かれていましたが、これがあっさりとしたもんで、シリーズ初期の頃、弥陀ノ介(再登場熱望)と共に強敵とビシバシ闘っていた頃が懐かしいですね。 (何気に市兵衛さんもいい年なので、激しすぎる剣戟はしんどいのかもしれないですがw) ま、今回は三人の女性達それぞれの生き様、という人情噺としてしっとりと楽しむ巻。と、捉えるのがよいかもですね。 あと、以前もレビューに書いた気がするのですが、こちらの作者の方は、情景描写や地理描写がすごく丁寧に細かく(細かすぎる程)に描かれているのですが、この巻は内容に動きが無かったせいか、描写がちょっとしつこく感じてしまいました。 ・・・等々、文句多めになってしまいました(個人の感想ですよ~)。 正直今回は★2.5って感じなんですけど、ずーっと読んできたシリーズという誼みで★3にしておきますw。 次巻は、もうちょい躍動感ある展開を期待したいですね。 あ、あと鬼しぶさんの登場を増やして頂けると嬉しいです・・弥陀ノ介の再登場と併せてお願いします~。
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旗本の家柄ながら、元服後すぐに江戸を出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。 シリーズ32作目。第弐部12巻。 ◇ 市兵衛と矢藤太は両替商近江屋刀自の季枝の仲...
旗本の家柄ながら、元服後すぐに江戸を出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。 シリーズ32作目。第弐部12巻。 ◇ 市兵衛と矢藤太は両替商近江屋刀自の季枝の仲介で、下り酒問屋の摂津屋主人からの依頼を引き受けることになった。 摂津屋の主は里右衛門といい、還暦を迎えて大病をしたことで、この世での心残りを清算するための人探しをしようとしていた。 探すのは3人の女で、里右衛門によると時期は異なるがいずれも自分の女房にと思ったものの身分違いで叶わず、知らぬうちに女の方から姿を消してしまったという話である。 市兵衛たちの仕事は、その3人を捜し出し手切れ金百両を手渡すことだった。 同じころ、北町同心の鬼渋こと渋井鬼三次は、遠島が解けた始末屋の柳五郎が江戸に戻り、再び始末屋稼業に手を染めているという情報を得て探索に当たっていた。 ( 第1章「根岸」) 序章と終章を含め全6章。 * * * * * 今回の市兵衛の仕事は人捜し中心。市兵衛は矢藤太と手分けして、かつて里右衛門と情を通じた3人の女の行方を辿ります。けれどその過程での苦労は特になく、描写もあっさりしたものでした。 そのかわり詳細に描かれる女たちの半生がなかなか読ませます。つまり本巻は、人情ものとしての色合いが濃い内容だと言えるでしょう。 さて、シリーズ最大の見せ場となる剣戟シーン。敵役である柳五郎の設定が魅力的で、展開に期待しながら読み進めました。 何と言っても「始末屋」です。剣術は我流ながら天性の運動神経と怪力で、超腕利きの殺し屋。それが柳五郎です。 鬼渋が捕縛に向かいますが、いかに鬼渋でも柳五郎には刃が立たないでしょう。市兵衛といえども簡単にはいかないに違いない。ワクワク感は高まります。 けれど当外れでした。不意に斬りかかってきた市兵衛の剣先を避けようと転がったときに足を痛めた柳五郎は、市兵衛から逃れるだけで精一杯。結局、逃亡先で鬼渋・助弥・蓮蔵の三方からの攻撃を防ぎきれずにお縄となってしまいます。 3人の女たちの人生に紙数を費やし過ぎたため、柳五郎の大物感を十分に演出できなかったのでしょうが、クライマックスの殺陣を楽しみにしていたので、あまりのあっけなさが残念でした。 それでも、エピローグとなる終章で見られた、市兵衛のほのかなロマンスシーン。ここは実にステキでした。 村山家息女の早菜に市兵衛が一瞬見とれたところや、早菜と市兵衛が無言のうちに心の交流をするラストの情景。 本巻に限ってはいちばんの見どころだったように思います。
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今回はいつもと違うテイストだった。 3人の女性を探す依頼が来る。この依頼といつもの大きな事件がいつの間にかリンクしてくる展開を予想しながら読み進めていたら、今回はそんな展開もなく。あれ?このまま終わっていくのか、、と。 でも、これはこれで良しかな、と。個人的には。 大きな陰謀や事...
今回はいつもと違うテイストだった。 3人の女性を探す依頼が来る。この依頼といつもの大きな事件がいつの間にかリンクしてくる展開を予想しながら読み進めていたら、今回はそんな展開もなく。あれ?このまま終わっていくのか、、と。 でも、これはこれで良しかな、と。個人的には。 大きな陰謀や事件と、市兵衛の緊迫した剣の場面が好きな読者には、ちょっと物足りないのかも!?
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