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北の縄文さんぽ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 北海道協同組合通信社 |
発売年月日 | 2023/08/10 |
JAN | 9784864530927 |
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北の縄文さんぽ
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2件のお客様レビュー
歴史は好きだが、さすがに縄文時代は…と思っていたけれど、これまた知れば知るほど(というほど知らないけれど)面白い。 一口に「縄文時代」と言っても15000年も前からたった2300年くらい前の時代で、中国4000年の歴史が3回繰り返せるほどの長さ。 そして西欧がまだ旧石器時代の末期...
歴史は好きだが、さすがに縄文時代は…と思っていたけれど、これまた知れば知るほど(というほど知らないけれど)面白い。 一口に「縄文時代」と言っても15000年も前からたった2300年くらい前の時代で、中国4000年の歴史が3回繰り返せるほどの長さ。 そして西欧がまだ旧石器時代の末期だったころに、北海道は石器時代を終えて縄文時代に突入するのである。 歴史的に日本が弥生時代に突入した2300年前から、北海道は続縄文時代に、飛鳥時代から鎌倉時代初期が擦文時代、そしてアイヌ文化期へとつながっていく。 北海道に弥生時代がなかったのは、稲が育たなかったからだろう。 と思ったとき、弥生土器のシンプルさというのは美的感覚によるものではなく、稲作以外に時間を使うことができないくらい当初の稲作って大変だったからなのでは?という考えが浮かんだ。 狩猟採集生活というのは、その日食べる分を得ることができたら、あとは自由時間なのだそうだ。 だから、装飾に時間をかけることができたのではないか?と。 さて、学校で旧石器時代と新石器時代は習った記憶があるけれど、中石器時代というのは初めて聞いたように思う。 そして、オホーツク沿岸地域に独自にできたオホーツク文化は大人になって知ったけれど、その後アイヌ文化期までの間にトビニタイ文化というのがあることも、この本で知った。 そもそも北海道のほぼ全域に、これほどまでに縄文時代の遺跡が残されていたことを知らなかった。 それというのも、遺跡は大切な文化財であるという概念が出来上がってから、開発された土地だからなのだろう。 土偶と言えば遮光器土偶が真っ先に思い浮かぶが、これまたいろんなタイプの土偶があって、北海道最初の国宝である「中空土偶」なんかはかなり人間らしい顔をしていると思っていたら、なんと札幌の「N30遺跡」から出土した土偶は、通称「イケメン土偶」と言われるほどにシュッとした顔をしておられる。 北海道にはいないはずのイノシシの土偶があったり、沖縄で採れるイモガイが九州北部の弥生人に加工されて、北海道の縄文人のところに渡ったりと、結構交流範囲が広そうなのも夢が(妄想が)広がる。 著者のドニワ部とは、札幌を中心に土偶や埴輪にグッとくるメンバーの集まりだそうです。 だからどのページからも、グッときてワクワクしている気配が濃厚に漂ってきて、ますます縄文時代への興味が募るのである。
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北斗市郷土資料館学芸員さんの「なんか愛称付けてあげた方がいいかなぁと…なんかすみません」と言いながら、資料館のアイドル土偶を紹介してるのが、面白い。北海道にいた頃は全然興味なかったからなぁ。もったいなかった。
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