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見直そう!再審のルール この国が冤罪と向き合うために
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見直そう!再審のルール この国が冤罪と向き合うために

安部祥太(編著), 鴨志田祐美(編著), 李怡修(編著)

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見直そう!再審のルール この国が冤罪と向き合うために

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代人文社/大学図書
発売年月日 2023/07/31
JAN 9784877988425

見直そう!再審のルール

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2023/07/25

再審制度の見直しを提言する書籍である。再審は冤罪を公的に明らかにする貴重な手段である。冤罪被害解消のために、この制度をもっと活きたものにする必要がある。 袴田事件も再審で明らかになった。あまりにも再審が狭き門であることが問題である。袴田事件の再審では検察が有罪立証する方針である...

再審制度の見直しを提言する書籍である。再審は冤罪を公的に明らかにする貴重な手段である。冤罪被害解消のために、この制度をもっと活きたものにする必要がある。 袴田事件も再審で明らかになった。あまりにも再審が狭き門であることが問題である。袴田事件の再審では検察が有罪立証する方針である。これは強く批判されている。インターネット署名「【再審 冤罪袴田事件】検察は有罪立証方針を撤回して速やかな無罪判決のために審理に協力してください!!」は2023年7月22日時点で48,621人の賛同者を集めている。検察の有罪立証の不当性は、再審が認められるまでにあまりに長い時間がかかっている点を無視していることが一つの要因である。 本書は三部構成である。Part1「冤罪はどうして起きるの?」では日本で冤罪が起こりやすい原因を指摘する。人質司法や弁護士の立ち会いを認めないことはグローバルスタンダードに反する。 警察の思い込みにより、冤罪が作られる。警察の違法捜査で長年刑務所に入れられた冤罪被害者が存在する。国際的には中世並みと批判される日本の実態がある。人権というものへの敬意を欠くことにおいては日本の警察の右に出る者がいない。冤罪事件は今起きているもので最後の最後にしたいが、繰り返されている。 日本の刑事司法は問題点がある。日本は冤罪大国である。日本の警察は、ストーリーを作ってから逮捕してストーリーに合う証拠を出す。警察・検察は、とにかく無罪になったら大変だからかなり無茶をする。自白を強要するための手段が人質司法である。人質司法は人間の尊厳を損なう。 人質司法と日本国憲法は矛盾しているように見えるし、矛盾だらけのように思える。あまりにも危なっかしい制度になっているような気がしてならない。点数稼ぎの公務員は自己を正当化するために嘘をつく。だから、人質司法に対する評価というのは、行政の言葉ではなく、他の誰かの言葉を参考にすべきだと思う。 Part2「日本の再審はどうなっているの?」では日本の再審制度を説明し、問題点を明らかにする。問題点の一つに証拠開示がある。検察官は手持ちの証拠を全て開示しない。国家権力を使って強制的に捜査して証拠を収集しているのに、自分達に都合のよい証拠しか開示しない。この制約をなくし、フェアにすることが求められている。 Part3「台湾と韓国に学ぼう」で台湾と韓国の制度改革を述べる。「変わる台湾・韓国と、変わらぬ日本との違い」と日本の後進性が浮き彫りになる。日本は欧米だけでなく、アジアの国々と比べても遅れている。

Posted by ブクログ

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