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「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ 中公新書2763
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「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ 中公新書2763

鈴木正彦(著者), 末光隆志(著者)

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「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ 中公新書2763

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/07/20
JAN 9784121027634

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「利他」の生物学

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商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/06/18

とても楽しい。生物の共生について、利他、利己という見方を参照しながら学んでいく。これらのキーワードが傍らにあるおかげで、人の社会について客観的な視点で振り返りながら生物を学ぶという貴重な体験になっている。高校生以上におすすめ。 最後に人と腸内細菌の共生の例があるが、著者が生物学者...

とても楽しい。生物の共生について、利他、利己という見方を参照しながら学んでいく。これらのキーワードが傍らにあるおかげで、人の社会について客観的な視点で振り返りながら生物を学ぶという貴重な体験になっている。高校生以上におすすめ。 最後に人と腸内細菌の共生の例があるが、著者が生物学者なので若干用語の使用法(「免疫力」「体にいい」など)に誤解を招きかねないところがあるのは要注意。

Posted by ブクログ

2024/01/03

自分を犠牲にして他人のために行動することを「利他的行動」、その逆に自分自身のために行動することを「利己的行動」と言う。周囲の人達を見ていると、自分勝手だとか、われ先にと自分優先な人が多い一方で、他人を喜ばせようと一所懸命になって疲れてしまっている様な人もたまに見かける。人間社会は...

自分を犠牲にして他人のために行動することを「利他的行動」、その逆に自分自身のために行動することを「利己的行動」と言う。周囲の人達を見ていると、自分勝手だとか、われ先にと自分優先な人が多い一方で、他人を喜ばせようと一所懸命になって疲れてしまっている様な人もたまに見かける。人間社会はそうした利他的、利己的な人の割合は概ね7対3の割合がうまく行くそうだ。他人を助けようとする利他的な人ばかりの方が、より助け合って幸せな社会が気づけそうではあるが、利己的な人が3割もいた方が良いとはどういう事だろうか。もし全員が利他的で他人との「競争」よりも「共生」を選択するなら、その社会の発展のスピードはゆっくりになる。一部でも「競争」を勝ち抜こうとする人(人を出し抜く様な人)がいるからこそ、科学技術が進歩し社会全体の進歩が先導されてきたのが現在の社会である。そうした人は多くの富も得ているから、法に基づき多額の税を納め、社会に「強制」的に還元されていくように社会は上手く出来ている。 本書はミトコンドリアと葉緑体の細胞内(ある意味最小単位の社会)共生に始まり、動物や植物の菌や昆虫との共生や、人と細菌の共生についてわかりやすく解説している。一見すると互いに自己に不足する要素を他者に供給し合う利他的な行動に見えて、実は互いに自己の生存を最優先に考えた利己的な行動の連鎖であるという話は非常にわかりやすい。確かに生物の究極の目的は自己の生存と繁栄であり、種を絶滅させてでも他者を生かすという戦略はあり得ない。一部高度な知能を持つ人間が、例えば太平洋戦争時の特攻隊の様に、国に自分の命を捧げるという考え・境地に至ったとしても、それは愛する祖国に住む同じ日本人を生かす=自身の国の繁栄という地球規模で見た時の利己的な行動とも言えそうだ(決して自分勝手と言っているわけではない)。 人類にしてみても、そうした利己的な行動の連鎖が利他的な結果を生み出しているケースが多くあり、動植物、菌のレベルまで拡大すればとても一冊の本では描ききれないほどの共生が存在する。本書はそうした中から、細胞レベル、菌、植物、昆虫、動物、そして人と代表的な依存関係・共生を例に挙げ解説してくれる。学生時代は生物に興味が無かった自分でも安心して理解できるレベルの記述であり、よく知られた言葉や生物の名前で纏めらへている分、詰まる事なくスイスイ読める。 最近、書店では「利他」という言葉のついた書籍を多く見かける。コロナ禍で誰もが家に閉じこもって鬱々と自分と向き合わざるを得なかった時間も徐々に終息に向かい、人々も街に繰り出してきた。人同士の交流も以前の生活みたいに戻ってくるだろう。そうした時に、コロナでやや利己的になった人々が、他人を気遣い、人に優しく、自己犠牲の精神状態で利他的な行動がとれるか。コロナはそうした神が行う実験・課題の一つだと考えれば、本書を読み終わった自分はギクシャクしながらも多少なりとも、今より利他的に生きていきたい気持ちになれる本である。

Posted by ブクログ

2023/11/06

「利他」の生物学というタイトルですが、 「共生」の生物学というほうが、しっくりします。 あとがきにも、筆者の2人は「進化と共生」を主題にしたとあります。 ミトコンドリアや葉緑体は、元々は別の細菌だったのを共生によって上手くとりこんだということです。 人間の腸内や皮膚の表面にはたく...

「利他」の生物学というタイトルですが、 「共生」の生物学というほうが、しっくりします。 あとがきにも、筆者の2人は「進化と共生」を主題にしたとあります。 ミトコンドリアや葉緑体は、元々は別の細菌だったのを共生によって上手くとりこんだということです。 人間の腸内や皮膚の表面にはたくさんの菌が住み着いていて、人間も菌も上手く暮らしているということです。

Posted by ブクログ

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