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これから学芸員をめざす人のために
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これから学芸員をめざす人のために

杉本竜(著者)

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これから学芸員をめざす人のために

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 創元社
発売年月日 2023/07/18
JAN 9784422701462

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2024/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学芸員の具体的な仕事が記載されていて興味深かった。人付き合いが重要となるという所など、知識を持っているだけではこなすことができないポイントを多々書いているのも良かった。

Posted by ブクログ

2024/07/29

学芸員って、こんなに大変なんですね。 いつもいつも様々な場所で、素敵な展示をありがとうございます。 次、何かの展覧会に行った時はまた別の視点で見学できると思います。 「学芸員」になりたい人、以外の方にもオススメ。 博物館、美術館のバックヤードは面白い。

Posted by ブクログ

2023/11/17

職業選択の一つとして考えていた時期があった。 博物館学の教授に相談した際「全国津々浦々に出向く覚悟でないといけない」「前任者のポストが空くまで募集が出ないから非常に狭き門」「大学院を出ていれば少しは希望が持てる」「正直お勧めできない」…と聞いているうちに心がへし折れ、いとも簡単に...

職業選択の一つとして考えていた時期があった。 博物館学の教授に相談した際「全国津々浦々に出向く覚悟でないといけない」「前任者のポストが空くまで募集が出ないから非常に狭き門」「大学院を出ていれば少しは希望が持てる」「正直お勧めできない」…と聞いているうちに心がへし折れ、いとも簡単に断念したのだった。 「あなたが選べるんじゃないんです。選ばれるものなのです」 本書は今年7月の刊行になるので学芸員職の最新情報が得られるのだが、就活事情は教授に相談した10数年前と変わっておらず。つまり、教授の発言とまんま同じことが書かれていた。 著者(現桑名市博物館館長)も「お勧めしない」と本文中で語っていたが、それでもなかなか拝めない景色を知りたくて(読者層であろう)学芸員志望の学生に混じって見学することにした。 構成としては、就活事情・通常の業務内容・展覧会までのプロセス・学芸員の今後の在り方になる。 読む前は就活事情がメインだと思っていたが、大半は業務内容の詳細に充てられている。第3章の「学芸員のライフハック」では電話応対の仕方と、学芸員以外の職業でも役立ちそうな段取りまで揃っていて色々と活用できそうだ。 著者の経験を基に「そんなことまで教えてくれるの!?」と包み隠さず解説されているので、職業マニュアルかと思ったくらい。実際、ただでさえ人数の少ない職種なのにちゃんとしたマニュアルがないと危機感を覚えたのが、執筆のきっかけだと著者は語っている。 (ほんの1−2年とはいえ)大学で学んだ自分にとってもまだまだ研究職のイメージが強いから、実務を認知させるという意味合いも込められているっぽい。あとは言葉にユーモアがあって全然退屈しないのも嬉しい。 展覧会までのプロセス(企画・運搬・展示)なんかは、講義の一環だった博物館研修でも教えていただいたので懐かしく読んでいた。展覧会の醍醐味でもある専門家の講演会では、時間や場所を間違えたりPCを忘れる方もいるという。展覧会を成功させるためただでさえ多忙なのに、外部へのトラブルシューティング業務までついてくるとは…。 「やはり自分にはこなせないかも」と、ようやく納得できるかたちで諦めがついた。でも一度成功を味わえば、もっと頑張ろうとクセになっちゃうかも。 正規の学芸員になる上で重要なのは「(アルバイトを含む)実務経験」「社交性」「文化財の取り扱い方」との事だが、自分はここに「忍耐力」と「慎重さ」がついてくると思う。場数を踏んで知識や技術を身につけていく忍耐力、文化財を扱うだけでなくトラブルに対処していく時に必要な慎重さ。 「モノに敬意を払えばモノは必ず応えてくれる」 著者は館長になって事務作業や外部との打ち合わせに忙殺されながらも、一つひとつ丁寧にこなされている。施設の確認に訪れた市役所職員に展覧会を案内するくだりでは、学芸員とは何よりモノにも人にも一流の敬意を払う人なんだと感じ入った。

Posted by ブクログ

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