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ボニン浄土 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/07/06 |
JAN | 9784094072716 |
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
宇佐美まこと氏といえば、土着的なホラーのイメージが個人的に強かったが、それを見事に覆す、まるで壮大な時代小説が始まるかのような導入。 そして、さらにその予想を裏切り、ページ僅かしか進まぬうちに舞台は時空を飛んで現代へ。 実に巧い。 卓越した手腕は全編を通して発揮され、途中までは"余白、遊びの部分が結構多い作品だな"などと思っていたが、あれよあれよという間にそれらすべてのパーツがするすると破綻なく連綿と繋がり、数々のエピソードが集積した一個の大きな物語として閉じるパッケージには、様式美という言葉がふさわしいとすら感じる。 一方で、その超絶技巧を活かすことを第一義として緻密に組み上げられた構成…という印象を持ったことも事実で、ではそれを以てこの作品は読者に何を伝えたいのか、という根幹を成す"背骨"については、そこまで強烈な感銘を受けなかった…充分面白いのだけれど。 見せ場となる重要な場面は多いが、特に私の心に残ったのは、賢人が鯨の歌に呼応しチェロの音色を取り戻すシーン。 まさしく1つのクライマックスであった。 賢人が島を去る前に皆の前で演奏するシーンも然り、音の出ない紙媒体の小説でありながら、音楽の持つ力を感じた。 また、恒一郎が長い時を経た後に生まれた島へ帰郷するくだりには、ケンシロウが修羅の国に戻った時のそれに通じるものがあるではないか。 いくら言葉に尽くせぬ恨みつらみがあろうとも、母が何にも代え難き幼い我が子を残して逝くだろうか…? という疑問は決して拭いきれないが。 蛇足ながら、もう10年前になるが小笠原に旅行した際、真っ青な海でイルカと泳いだことやダイヴィング中にユウゼンを見たこと、ウミガメの煮込みを食べたこと、そして兄島瀬戸の珊瑚礁でスノーケリングしたこと等を懐かしく思い出した。 「出ていく者を見送り、来る者を受け入れた。それは島そのもののあり方だった。」
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読み始めと終わりの気持ちの温度差に驚いた。 鎖国真っ只中の江戸時代、日本の端の島「ボニン・アイランド」での遭難者の男と異国の女の出会いから始まる、めくるめく人の運命の変遷と血脈の妙にここまで胸が高鳴るとは! 全く関係ないように見える複数のパートと過去が集約され、気持ちいいほどパタパタとピースが嵌まっていく宇佐美さんお得意の最終章はますます圧巻の境地。 海を渡り歩くカナカの女たちのたくましさと情の深さ、マリアの情熱、幸乃の悲愴な覚悟…小笠原の島を愛する魂の想いが結実し受け継がれていく命と縁の神秘は計り知れない。
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購入済み。 2024.04.10.読了。 んんんん、、、、、、 どーよ、どうなん??? なんでしょう。このビミョーな読了感。 星は2.7くらいかなー。 おもしろかった?と誰かに問われたら、あんまりおもしろくない。と即答してしまいそう。 宇佐美まことですよ。大好きな作家ですよ。 で...
購入済み。 2024.04.10.読了。 んんんん、、、、、、 どーよ、どうなん??? なんでしょう。このビミョーな読了感。 星は2.7くらいかなー。 おもしろかった?と誰かに問われたら、あんまりおもしろくない。と即答してしまいそう。 宇佐美まことですよ。大好きな作家ですよ。 でもね。。。 読み始め、えっ?時代物なの?と思いましたから、現代に話が戻った時は、おおおー、なんか面白くなってきましたよーーーー!と期待が膨らんだのですが。 色んなことが盛り込まれすぎて、すべてが取ってつけたみたいに繋がって。何か一つ軸になるものがないんだよなー。散漫。 登場人物一人ひとりに魅力がない。この先こうなるんだろうなぁーと思っているとなんとなーくそうなる。ツマラン。
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