密室ミステリガイド 星海社新書263

飯城勇三(著者)

• 販売会社／発売会社: 星海社/講談社
• 発売年月日: 2023/06/21
• JAN: 9784065322178

商品レビュー

2024/02/22

＜目次＞
第１部　　密室ミステリ・ベスト５０問題篇
　第１章　海外篇ベスト２０
　第２章　国内篇ベスト３０
第２部　　密室ミステリ・ベスト５０解決篇
　第３章　海外篇ベスト２０
　第４章　国内篇ベスト３０　

＜内容＞
ミステリの評論、翻訳の第１人者。特にエラリー・クイーンの研究の第１人者。ミステリの説明はとても難しい。この本は、問題篇で密室の図が付いているのがミソだが、解決篇がミステリを読み込んでいる人でないと、ちょっと見えにくい。私のような半可通にはよくわからなかった。やはり通して読まないとダメだね。

2023/11/30

ミステリ絡みだし、ブックガイドとしてもアリかも、と思って手に取ったもの。でもそもそも、本格とか密室とか、そんなワードに興味はないのでした。ミステリ読んでても、トリックの凄さとか、殆ど気にしないしね。で、本書。50冊中、既読のものは2－3割程度。とりあえずそれらについて、紹介編とネタバレ編の両方を読んでみる。それにしても、まあ覚えてないことといったら。改めて見ても『へ～』くらいのもんだし、試しに数作、未読のものも敢えて読んでみたけど、万が一将来読むことがあっても、そのトリックはきれいさっぱり忘れているだろうこと請け合い。再確認できたのは、自身の密室破りに対する興味のなさ、だったのでした。

2023/11/02

著者による密室ミステリのベスト50の解説書。
本の前半（第一部）が問題篇、後半（第二部）が解決篇で、解決篇はネタバレを含む。各作品について問題篇で見開き2ページでストーリーや密室の状況を説明し、解決篇の見開き2ページで答え合わせと解説が書かれている。
密室の仕組みだけでなく、読者への情報提供の公平性やストーリーへの組み込み方などの作品への落とし込みや作品感の関係性についても評論しており、興味深い内容だと思うが、私自身は推理小説の知識があまりなくよくわからない点も多かった。多くの作品を短時間で知ることができるタイパの良さは好みのものだった。