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よるべない100人のそばに居る。 〈救護施設ひのたに園〉とぼく
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/06/24 |
JAN | 9784309231365 |
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よるべない100人のそばに居る。
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
「救護施設」っていう福祉施設があるんだ。高齢だろうと障害者だろうと依存症者でもホームレスでも触法者でも何でも受け入れることができる。入所者には生活保護を受給してもらい、そのお金で生活を賄いながら自立退所に向けた生活をサポートする。こんなオールマイティな施設、制度があったんだね!(...
「救護施設」っていう福祉施設があるんだ。高齢だろうと障害者だろうと依存症者でもホームレスでも触法者でも何でも受け入れることができる。入所者には生活保護を受給してもらい、そのお金で生活を賄いながら自立退所に向けた生活をサポートする。こんなオールマイティな施設、制度があったんだね!(ただし、オールマイティといいつつも生活保護を受給しないと利用できないし、貧しくても自由を好むような人にとっては救いの場所とはなりえない。) この本は、東大で福祉の世界に関するプログラムを受講したのをきっかけに滋賀県にあるひのたに園を訪ね、就職してしまったという著者が就職してから3年くらいについて書いたもの。 正直なところ、東大生だから話題性があり執筆の機会ができるんじゃないのといういやらしいやっかみも混じりながらだけど、働き始めた初期の驚きや戸惑い、失敗なんかはありがちだなとか、こんなことが驚きなんだという感じもあった。 では、この本の真骨頂は何かというと、著者は六車由実さんをまねて利用者の聞き書きをしているんだけど、それがもとになっているであろう利用者の人たちの人生模様にあり。 前述のように、高齢者や障害者に限らず、セーフティネットから落ちそうだったりこぼれてしまった人とか、いろんな人生を生きてきた人たちがいて、日本は福祉がそれなりだとか国民皆保険だの何だのといわれるけど、そんなものと縁なく生きてこざるをえない人たちがいるという現実を感じた。 こういういろんなケースに対応できる施設がもっとあればいいのにと思うけど、いろんな状況の人が混在しているという点で「ひのたに園」は救護施設のなかでも珍しいらしいから、同じような立場の人を詰め込んだり誠意ない対応をしている施設もあることだろう。いまの世のなか、仕切りをしっかりしたがる時代になってきている気がするので、こういう救護施設みたいな存在が整理されるようなことにならないかと心配にもなった。
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救護施設という言葉を初めて知りました。 更生施設とは何が違うの?と思って厚労省のサイトをチェックすると「生活保護法に基づく保護施設」として5種類の施設が紹介。 これを鑑みると、ひのたに園は更生施設に近いのかな? 更生施設以外にも生活保護関連の施設がいくつかあることも初めて知りまし...
救護施設という言葉を初めて知りました。 更生施設とは何が違うの?と思って厚労省のサイトをチェックすると「生活保護法に基づく保護施設」として5種類の施設が紹介。 これを鑑みると、ひのたに園は更生施設に近いのかな? 更生施設以外にも生活保護関連の施設がいくつかあることも初めて知りました。 それはさておき、作中にも触れられていますが、ひのたに園の利用者さんは老若男女で事情もそれぞれ。利用期間もピンキリ。 バラエティに富んでいるとも言えるけれど、職員の方々は利用者さん達の心身の状況・状態がこんなにみんな違うと本当に大変なのでは?と心配にもなってしまいます。 そんな園での出来事や利用者さんへの聞き書きインタビューをミヨタさんが軽やかな文章で綴っているので、リズム良く読めました。 1つの救護施設の一片を垣間見られて「こういう施設があるんだ、こういうことをしているんだ」ということは第一段階として知る事ができましたが、それと同時に他の救護施設や別区分の保護施設についてももっと知りたくなりました。
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東大教養学部から【救護施設ひのたに園】という“福祉の現場”に就職した青年のエッセイ。 救護施設とは、生活保護法によって定められた保護施設のひとつ。住まいや仕事、身寄りのなどを失った「ないない尽くし」の人が、即日入所できる数少ない施設。 こういう、“大変そう”なお仕事は、外から見...
東大教養学部から【救護施設ひのたに園】という“福祉の現場”に就職した青年のエッセイ。 救護施設とは、生活保護法によって定められた保護施設のひとつ。住まいや仕事、身寄りのなどを失った「ないない尽くし」の人が、即日入所できる数少ない施設。 こういう、“大変そう”なお仕事は、外から見る関係のない方たちにとっては、同情の対象になったりしがち。 でも、それだけではない「ケアの現場で日々生まれている物語や、「支援している人たち」が日々感じているやりがいや葛藤、そして福祉サービスを利用する「支援されている人たち」の具体的な表情やキャラクター」をキチンと社会に届けたいと感じたのだそうだ。 学校を出たての青年が、失敗して、学んだ、成長記録でもある。 読み心地、読後感は、ディープなエピソードもあれど、ほのぼの、爽やか。 これは著者のキャラクターと抑制の効いた筆のおかげ。 金井真紀さんの味のあるイラストも一役買っている。 進路相談をしたお母様からは「福祉に興味あるのはイイけど、せめて厚労省にとかにして!」と大反対されたらしい。 今ではそれも笑い話になってるそう←良かった〜
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