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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2023/06/26 |
JAN | 9784087718188 |
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学生になったマットは、アルメニアの移民2世のアビーと出会う。どれだけ長くオーストラリアにいてもアジア人・日本人のステレオタイプで見られるマットと、自分では行ったこともないアルメニアに縛られてどこにも属していないと感じるアビーの、なんというか異なる「マイノリティ」の受け止め方というか、それぞれの葛藤が丁寧に描かれていた。 MasatoがMattになり、最後にMという書名になるのはどんどん捨象されてるような印象を受けたけど、オーストラリアで生きていくために切り捨てたMasatoも自分自身としてもう一度復活させて、MattとMasatoのどちらも自分として生きていく、その重なるところとしてのMなのだと分かった。 Masatoと一緒にオーストラリアに来て死んでしまった柴犬のチロのことを、23歳になっても彼はまだ大事にしている。アビーがチロに似た操り人形を作ってあげるのはとても象徴的で、柴犬のチロが日本の真人の象徴だとしたら、一度死んだ日本人真人がアビーの手によって新しく生き返ったのであって、それはアビーとの関わりを通してMasatoがMに止揚されて復活するのと相似形だ。人形のチロがどんなに本物のチロに似ていたとしてもあのチロではないのと同じように、再び取り戻された真人もあの頃の真人ではない、まさに止揚された真人なんだろうけど。純日本犬・日本人ではなく、国籍や人種の複雑さを引き受けた上での彼ら。
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Masato、Mattに続く第三弾。前の2作は多国籍のオーストラリア社会で両親とも日本人の少年が、自分は何者なのかと悩みつつ成長する話で、ストーリーを楽しみながらオーストラリアの学校制度やMasatoに代表される人たちの葛藤を考えることができた。今作は葛藤や思い悩む彼らの内面がメ...
Masato、Mattに続く第三弾。前の2作は多国籍のオーストラリア社会で両親とも日本人の少年が、自分は何者なのかと悩みつつ成長する話で、ストーリーを楽しみながらオーストラリアの学校制度やMasatoに代表される人たちの葛藤を考えることができた。今作は葛藤や思い悩む彼らの内面がメインで分かりにくかったけど、日本の多数派として暮らしていると想像すらしない思考に触れることができた。
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これが最後とか。 安藤真人もいよいよ大学生から社会人へと大人への道を進む。 自分の内面に向き合う多感な年頃になって オーストラリアは外からのイメージだとおおらかな国のように思うけれど 観光では見えない複雑な多民族国家の中、 真人の家族の事情、アビーの事情も絡み合って人生はよ...
これが最後とか。 安藤真人もいよいよ大学生から社会人へと大人への道を進む。 自分の内面に向き合う多感な年頃になって オーストラリアは外からのイメージだとおおらかな国のように思うけれど 観光では見えない複雑な多民族国家の中、 真人の家族の事情、アビーの事情も絡み合って人生はより複雑に。 大人になっていくとはこういうことなのかと、 これはどこの国に住もうともありえる話。
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