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ひとりで食べたい わたしの自由のための小さな冒険
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2023/06/23 |
JAN | 9784582839272 |
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ひとりで食べたい
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
一人暮らしの女性の食べ物などのエッセイ。作り方とか、バエルとかではなく、生き方・暮らし方みたいな感じ。図書館でなんとなく手に取った本なのだが、なかなか良かった。こういう出会は、ウレシイ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
‣ 人は社会に生きている以上、誰もが好き勝手には生きていない。 けれど食べるという行為においては、ひとりで食べる分には何をどう食べたっていいだろう ‣ ここには「食べる」ことは、共有できないという、食べることの本質があるようにも思える。一緒に食べる、とは同じ場を共有する、ということに過ぎない。あなたの味覚はあなただけのもの。一蘭の仕切り、なんだか深いなあ…… ‣ 千里の道も一歩から、ではないが、コンビニの品揃えもまずはひとりの利用者から、である。そう思うと「ひとり」の力も案外、バカにできないのかも知れない ‣ 同じ風景を見るのであっても、見方ひとつで、その風景はまったく違ったものに見える。ひとりで食べることを寂しいと思うか、楽しいと思うかは、自分次第なのである ‣ 美食家である必要はない。ただ、自分が食べたいものを、自分にちゃんと供することができているか。イエスであれば、ひとりで食べることはいつだって、〝不思議に楽しい〟と思う ‣ 自分自身と食べる、というのは、自分の自意識と食べると言い替えても良いのかも知れない。そして、自意識とほどよい関係を作るというのは、なかなか難しい ‣ 初めてのお店での最初の緊張が味や雰囲気でほぐれ、リラックスしていくという時間の流れが私は好きだ。ああ、おいしいなと思う時に幸せを感じる。ひとりだと最初に緊張することが多い分、幸せを感じることも多い ‣ 料理の味は一期一会。ノー批判、ノー反省。お腹に入れてしまえば跡形もなくなる。このように自炊とは、かくも穏やかで平和なものである ‣ 「ひとりは寂しいもの」という価値観しか持っていないと、ひとり→寂しい→話しかけた方がいい、の一択になってしまう。人はそんなに単純なものではないと分かって欲しい。ひとりが寂しくない時もあるし、寂しくなりたい時もある、あるいは、寂しさが必要な時もある、ということを分かって欲しい ‣ ひとりで食べること。それは流れるように過ぎてしまう日々の中の、ささやかな営みのひとつだが、そこにはいつも、自分で決めたという自負を持っていたいと思う。そうすれば、そこからまた、新しい何かが生まれてくるような気がする ┈┈┈┈┈┈ ••✼ ✼ ✼•• ┈┈┈┈┈┈┈ ✼ 孤食の楽しさを追究するエッセイ集 ✼ 社会の変化と食のあり方を考える ✼ 気負いのない文体が気持ち良い
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最近はインスタでタイトルや冒頭のレビューを見てブックマークに登録しておいて図書館で予約したり購入するのだが、こちらはインスタで小説と思って借りてみたらエッセイで、これがアタリだったりするから、リサーチ不足の行き当たりばったりも悪くない。 自炊から近所の定食屋、海外旅行先でのレスト...
最近はインスタでタイトルや冒頭のレビューを見てブックマークに登録しておいて図書館で予約したり購入するのだが、こちらはインスタで小説と思って借りてみたらエッセイで、これがアタリだったりするから、リサーチ不足の行き当たりばったりも悪くない。 自炊から近所の定食屋、海外旅行先でのレストランとひとりご飯の範囲が広く、特にコンビニの変遷は興味深かった。 コンビニは横着な若者が買物してたむろする場所とう認識のまま認知症になった母親が、広いスーパーを毎日同じルートで歩いて、買い慣れた食材を一人では多い量を買っては余らしていてるのを見ると、もう少し達者だった頃にコンビニで買物する習慣を定着させてあげてればと思ったりする。 そのコンビ二が災害時のライフライン機能を自治体と提携したり、商品の味がレベルアップするのが震災やコロナのタイミングなのが、いかに我々の生活に密着した、今以上に欠かせない存在になっているか。
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