なにか、いる 実話怪談

アンソロジー(著者), ウエダコウジ(著者), 木根緋郷(著者), 小泉怪奇(著者), チビル松村(著者), 富田安洋(著者), ワダ(著者), 田中俊行(監修)

• 販売会社／発売会社: 大洋図書
• 発売年月日: 2023/06/21
• JAN: 9784813022961

商品レビュー

2023/08/17

ワダさんの話が読みたくて手に取りました。
面白かったけど、ふとしで語ってくれる怪談とか好きなので、ちょっと物足りなかった。でも考察しながら、読み進める怪談は初めてで新鮮だった。時間が経ち新しい情報が足されて、謎だった箇所が解明されていく感じゾクゾクする。

表紙・挿絵で描かれている点描のようなイラストが、味も不気味さも持ち合わせていて怖い。『幸せな転居』読んでいて、途中でアレが出てくるのはズルい。怖い。
小泉怪奇さんの二つのお話、どちらもとても面白かった。自分で体験したくない！
田中さんの小話"他人の生活が怖い" も興味深い。引越しの際の、内見の時に似てる。長く住んでいた後に部屋に入って、まだその人の生活感が残っているあの感じ…嫌だな〜

富田安洋さんの『見えない出てこない』に登場する、T山てもしかして…あの山…？と何度か登った山を思い出しながら読んだ。謎が多いかどうかはさておき、古墳が多く発見された場所。五寸釘を打つ音を聞いたり、その女性に見つかり追いかけられたという話を、私も見聞きしたことがある。体験したことはないが。。
読み終わった後T山に行ってみたら、バリケードがあって今は登れないようになっていた。残念。

怖い
『ヒトコワ』
『幸せな転居』
『敏腕営業』
『シェイプシフター』

不思議
『河童』
『見えない出てこない』
『漢字テスト』
『帰宅音』

2023/08/11

間に挟まってる絵がこの本も良かった！
良かったり怖かったりしたはなし。
『ヒトコワ』木根緋郷
『龍』『一反木綿』『河童』田中俊行
『幸せな転居』『敏腕営業』小泉怪奇
『三重の海岸で』ウエダコウジ
『後輩社員』富田安洋
『美咲マンション』チビル松村
『闇虎』『木乃伊』ワダ
特にワダさんのはなしはどっちもめっちゃ気になるはなし。
考察とはどういうことなのか、もっと調べないとあかんってことを目の当たりにした気がします。
あといつも思うのは宇宙人とか幽霊みたいなのってなんでミドリイロなのかなーってこと。
不審な電話やインターホンには決して反応してはいけないってこと。
それから異界はやっぱり黄昏の世界なのかなとは思う。世界がひとつだけとは限らないし、誰が決めたわけでもないから接触してくる異界はどこにでも転がってるのかもしれません。