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「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本 講談社文庫
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「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本 講談社文庫

いとうせいこう(著者)

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「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/06/15
JAN 9784065320792

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商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/07/10

読んでよかったです。 心底思います。最後のページをめくった時に涙が止まらなかったです。 なんの感情かわからないけど悔しくて悔しくて、何もしていない自分にも腹が立つし。 これはまだ2023年10月以前の2019年に訪問し、ガザやヨルダンのMSFによる病院を取材したもの。 いとうせ...

読んでよかったです。 心底思います。最後のページをめくった時に涙が止まらなかったです。 なんの感情かわからないけど悔しくて悔しくて、何もしていない自分にも腹が立つし。 これはまだ2023年10月以前の2019年に訪問し、ガザやヨルダンのMSFによる病院を取材したもの。 いとうせいこうさんの本を初めて読んだけれどまあ読みやすいし、なんだろう、人間くささがあって好きです。リアルを伝えてくれる。きっと私も同じ状況になると同じことを思う。 パレスチナの人達はやっぱり強い。 家族を失っても、自分の腕や足、そして皮膚を失っても、生きている方が辛いと思う時でも必死にあがいてあがいて踏ん張って生きている。 そしてそうなっているのはただの民間人だということ。 夢を持った青年や少女、子供たち、これからいろんなことを経験していく子達がこの本の取材がされている時から今もなお未来への道を裂かれていってる。 そんな人達を懸命に助けようとする国境なき医師団の方達には頭が上がりません。ありがとうございます。 パレスチナに未来を。

Posted by ブクログ

2024/04/09

国境なき医師団という、ニュートラルである事にかなり気を遣っている組織を通しての現地ルポなので、変に偏向せず、一般人が本当に現地で抱く感情をそのまま伝えてくれている本だと思う。 足や手がなかったり背後から撃たれたりがあまりにも普通すぎて感覚が麻痺してしまうが、そんな中でも普通に暮ら...

国境なき医師団という、ニュートラルである事にかなり気を遣っている組織を通しての現地ルポなので、変に偏向せず、一般人が本当に現地で抱く感情をそのまま伝えてくれている本だと思う。 足や手がなかったり背後から撃たれたりがあまりにも普通すぎて感覚が麻痺してしまうが、そんな中でも普通に暮らしている子供たちを見ていると、本当につらい。ガザではイスラエルもハマスも双方がそんな一般市民の手足を犠牲にして戦争をしている。。 日本の事務所のパートも興味深かった。資金や物資集めなど、こういった組織の裏側をはじめて知った。医師団の方の利他精神とその中でも自己実現をはかる生き方、なかなか誰にでもできるものではない。皆さんの人間としてのレベルが高い。

Posted by ブクログ

2024/04/03

いとうせいこう(1961年~)氏は、早大法学部卒、ラッパー、タレント、小説家、作詞家等として幅広く活動するマルチ・クリエイター。『ボタニカル・ライフ 植物生活』で講談社エッセイ賞(1999年)、『想像ラジオ』で野間文芸新人賞(2013年)を受賞。近畿大学国際人文科学研究所客員教授...

いとうせいこう(1961年~)氏は、早大法学部卒、ラッパー、タレント、小説家、作詞家等として幅広く活動するマルチ・クリエイター。『ボタニカル・ライフ 植物生活』で講談社エッセイ賞(1999年)、『想像ラジオ』で野間文芸新人賞(2013年)を受賞。近畿大学国際人文科学研究所客員教授。 著者は、2016年から、「国境なき医師団」の取材をライフワークの一つとしており、これまで、ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダの現地取材を記した『「国境なき医師団」を見に行く』(2017年出版、2020年文庫化)、「国境なき医師団」の組織と日本人のメンバーへのインタビュー、現地ルポをコンパクトにまとめた『「国境なき医師団」になろう!』(2019年出版)、パレスチナとヨルダンの現地取材を記した『ガザ、西岸地区、アンマン「国境なき医師団」を見に行く』(2021年出版、2023年文庫化)の3冊を出している。尚、3冊目の本書の初出は、月刊誌「群像」である。 私は従前より、国際紛争や内戦、難民問題、貧困問題等に強い関心を持っており、これまで、(フォト)ジャーナリストや専門家が書いた多数の本を読んできた。国境なき医師団に関する著者の本も、1冊目、2冊目ともに読んでいる。 また、私は、著者が本書のための取材を行った2019年11月より3年近く前に、プライベートかつ一人でエルサレムに一週間ほど滞在し、公共交通機関を使って西岸地区各地を訪れたこともあり(本書に出てくるベツレヘムや、その検問所近くの分離壁へも行った)、今般のイスラエルのガザ侵攻については、大変心が痛むのであるが、改めてパレスチナのことを思い出そうと考え、本書を手に取った。 読み終えて、(著者の前著のレビューにも書いたことだが)現場の状況や問題の深刻さに比して、著者の取材時のスタンス・言動、及び本書の表現のノリの軽さは、引き続き引っ掛かるし(前著から改善してはいるが)、本書に関して言えば、イスラエル兵士が著者たちに銃口を向けている、といったあたりの描写は、私の体験からすれば、少々盛っているような気もして(私が訪問した後の2018年3月に「帰還のための大行進」が行われ、それ以降は緊張感が格段に高まっているのかも知れないが。。。)、残念ながら、読後感は必ずしも良くはない。 それでも、こうしたテーマについて、普段あまり関心を持たない層に読んでもらうためには、書き方を工夫することも、それなりに有効であるとは思われるので、全面的に否定することはしない。 そして何より、本書の目的が、国境なき医師団が全世界で展開している、ある意味「草の根」の活動の一端を紹介することなのだとすれば、それはある程度達成されてはいるのだろう。 世界の紛争地域・貧困地域で(主に医療に関わる視点から)どのようなことが起こっているのかを、まずは知りたいという向きには、手に取り易い一冊である。 (2024年4月了)

Posted by ブクログ

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