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アダムス・ファミリー全集 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/06/06 |
JAN | 9784309467832 |
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アダムス・ファミリー全集
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
「明るい世界をよしとする人々と同様の生活をしつつ、その一方で暗黒面に走りがちな人たちがもしいたら、社会一般にどう受け止められるか」p.8 あーこれまさに私の好みを的確に説明してくれてるわー。what we do in the shadowとか。アイロニカルなコメディー共通の美点。...
「明るい世界をよしとする人々と同様の生活をしつつ、その一方で暗黒面に走りがちな人たちがもしいたら、社会一般にどう受け止められるか」p.8 あーこれまさに私の好みを的確に説明してくれてるわー。what we do in the shadowとか。アイロニカルなコメディー共通の美点。 ・アダムスファミリーは、1940-50sという品行方正でAmerican dream的な家族像の時代のもう一つの写し鏡かも。 ・21歳で早くも代表作により成功してるなどスヌーピーのシュルツさんとも重なる。 →国民的作品とすれば、サザエさん(スヌーピー)⇔いじわるばあさん(アダムスファミリー)的な対比かしら。つまり国民像の表とうらみたいな。a面とb面というか。
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実はアダムスファミリーの実写映画版をじっくり観たこともなければ、アニメや漫画も見たこともない。当然ファンでもない。ではなぜ、ahddamsさんのレビューが面白かったからと言って読む気になったのかと言えば、少し回りくどい説明が必要ではある。 今年は柳田国男の「山の人生」を本格的に...
実はアダムスファミリーの実写映画版をじっくり観たこともなければ、アニメや漫画も見たこともない。当然ファンでもない。ではなぜ、ahddamsさんのレビューが面白かったからと言って読む気になったのかと言えば、少し回りくどい説明が必要ではある。 今年は柳田国男の「山の人生」を本格的に読んだ年だった。「遠野物語」もそうなのであるが、前期柳田は日本人の「怪異なるものを見る視点」を突き詰めた人物だった。それは即ち、「日本人とは何か」を突き詰めることに繋がる。その一環として、アメリカで長いこと「親しまれてきた」怪異とは何かを見ることも、益あるのではないかと言う「回りくどい」思考が私にはあるのである。 多くの日本人が彼らに初めて出会ったのは、私同様、映画ではなくて95年ホンダオデッセイのCMだった。「何あれ?西洋のお化け?」その割には実在感ある。 一回死んでしまった幽霊は、2度と物理的な実体を持たないのが日本である。しかし、西洋では物理的に悪さはするわ、彼らの様に屋敷を構えて有名な根城を持ったりもする。有名になればなるほど愛されるのは、世界共通。そういう意味では日本の「妖怪」に似ているけれども、彼らの姿も性格もなんやかんやもほとんど人間なのである(学校にも通っているらしい)。細面の美女のモーティシアと夫のゴメスは一応愛し合っているし、子供のウェンズデーとパクズリーは、毒盛りとか拷問台つくりとかイタズラはするけど、愛らしい。 この全集は、アダムスさんが描いたアダムスファミリーの画業の全貌を初めてまとめた本の翻訳らしい。アメリカ1コマ漫画の真髄(キャラ設定、かなり捻くれた主張)が味わえる、味ある一冊になっている。 映画版やアニメでは出てこないという「お化け(The Thing)」が、この画集では1番のお気に入りになった。決して全身は出てこない。ある時は手だけ出てきてドーナツ盤を取り替えたり、屋敷のバルコニーから見下ろしたり、車から顔だけ覗かせたりしていて(表紙には左隅に居る)、ファミリーさえ気がついてない様に思えるのがなかなかユニーク。 結局、西洋人は「人間」を信頼しているのだ。人間>自然なのである。でも、日本人は人間<自然なのだ。でも、死人もやがて自然の一部となって物体化する。そうなると、妖怪となって現れるのだろう。
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このアカウント名でありながら、『アダムス・ファミリー』シリーズを観たことがない。Netflixで話題になった『ウェンズデー』も然りだ。何故かミュージカル版だけは観ていたが、あれはどうやら舞台オリジナルのストーリーで結局一家のことは分からずじまいだった。(笑いありで面白く観劇はでき...
このアカウント名でありながら、『アダムス・ファミリー』シリーズを観たことがない。Netflixで話題になった『ウェンズデー』も然りだ。何故かミュージカル版だけは観ていたが、あれはどうやら舞台オリジナルのストーリーで結局一家のことは分からずじまいだった。(笑いありで面白く観劇はできたが) 本書は先月懇意にしている本屋で目に留まった。その瞬間「これは神(いや、悪魔?)からの啓示だ」と直感し、秒速で購入したのである。 皆さんは『アダムス・ファミリー』に原作があることをご存知だろうか。そしてもう一つ、原作者のラストネームが「アダムス」であることも。 1964年のドラマ版が放送される1世代ほど前、作者のチャールズ・アダムス(以下、アダムス氏)が一コマ漫画(カートゥーン)として『ニューヨーク』誌に連載したのが事の始まりである。しかし漫画の一家にはラストネームがなく、ドラマ版が始まってから「アダムス・ファミリー」と呼ばれるようになったらしい。 本書はアダムス氏の作品・著作権を管理する〈ティー&チャールズ財団〉の理事ミゼロッキ氏によって編集されたもので、初版は2011年。今手元にある文庫版は今年の6月に刊行されている。 構成は6割がイラスト、4割が文章といったところか。いや、文章はもっと少なかったかもしれない。何せ片道30分の電車で半分まで到達したのだから。 イラストは財団が継承した発表・未発表作品をミゼロッキ氏が選りすぐっており、カラーだけでなくデッサンも目立つ。しかしいずれも丁寧なタッチで、特に建物のつくりが細かい!(その理由も本書で明かされる)たとえ鉛筆画であっても何の絵かすぐに分かるので、絵を描く身としては非常に勉強になる。そういう意味でも購入して良かった。 「チャールズ・アダムスは、こういう家族(明るい世界をよしとする人々と同様の生活をしつつ、その一方で暗黒面に走りがちな人たち)がもしいたら、社会一般にどう受け止められるかを描こうとしたと言うべきだろう」 文章の方は、アダムス氏へのインタビュー記事や一家それぞれのプロフィールがまとめられている。前半はイラストが集結していて読者は不安になるだろうが、後で解説もあるので心おきなく彼らの世界に浸って欲しい。 他にもウェンズデーの由来が「水曜日生まれは不幸な子」という童謡の歌詞だったり、映画版でお馴染みの片手くんが、漫画では”The Thing”(お化け)と呼ばれ身体までついていたりと、恐らく映像を知っていても新鮮なキャラクター情報が多いと思う。 世間の善行を悪とみなし悪さを良しとする天邪鬼一家ではあるが、関係性は仲良しでお互い愛情を持って接している。 「社会一般にどう受け止められるか」…漫画から、映像から、その辺りを感知して温かく受け入れられたのかもしれない。それが一家の意に反しているのかは何とも言えないけど。
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