イラストと史料で見る中国の服飾史入門 古代から近現代まで

劉永華(著者), 古田真一(訳者), 栗城延江(訳者)

• 販売会社／発売会社: マール社
• 発売年月日: 2023/04/20
• JAN: 9784837305996

商品レビュー

2024/05/27

服の展開図あったらなぁ。
重ね着してる内側の服の構造まで知りたい。
春秋～前漢時代の貴族女性の服装が布端を身体にぐるぐる巻き付けていて、模様と端の色との重なりがおしゃれ。
49gの素紗単衣すごい…！
2100年も前の絹の衣がちゃんと形状を保って残ってるのもすごい。

纏足の逸話、やっぱ極東でも女性の社会進出を阻むためっていうのがなぁ(西ではギルドからの女性の働き手の締め出しなど。宗教方面でもあれこれ。
変形した足をネットで見たことがあるけど、本当にえげつない風習。
臭いも酷かったみたいですし(そこにフェティシズムを感じる男性もいたそうですが。

2024/05/07

上古（紀元前１６００年以前）
殷代（前１６００～前１０４６年）
西周時代（前１０４６～前７７１年）
春秋時代（前７７０～前４７６年）
戦国時代（前４７５～前２２１年）
秦代（前２２１～前２０７年）
漢代（前２０６～２２０年）
魏晋時代（２２０～４２０年）
南北朝時代（４２０～５８９年）
隋代（５８１～６１８年）
唐代（６１８～９０７年）
五代十国時代（９０７～９７９年）
宗代（９６０～１２７９年）
遼代（９０７～１１２５年）西夏時代（１０３８～１２２７年）金代（１１１５～１２３４年）
元代（１２７１～１３６８年）
明代（１３６８～１６４４年）
清代（１６４４～１９１１年）
中華民国時代（１９１２～１９４９年
中華人民共和国時代（１９４９年～現在）

2023/06/11

殷代から現代までの中国の服飾をほぼカラーの図版と解説で紹介してくれている。清代の服飾もそれまでの宋・元・明などの流れの中に位置づけられ、中国の伝統が取り入れられたものであり、完全に満州族のオリジナルに塗り替えられたわけではないというのは目から鱗。明が元を否定しながら、やがてはそのスタイルを取り入れていたのも面白い。本当に良い入門書。