ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと

アンジェラ・チェン(著者), 羽生有希(訳者)

• 販売会社／発売会社: 左右社
• 発売年月日: 2023/05/26
• JAN: 9784865283662

商品レビュー

2024/04/21

日本語で読めるAceの本としては『見えない性的指向　アセクシュアルのすべて』(https://www.akashi.co.jp/smp/book/b453977.html)がよくまとまっているが、こちらは著者や著者の友人たちの価値観や思考が垣間見える、個人の際立つ内容だと感じた。労作だと思うけど、この分野は英語で読む方がカタカナの連続を読むよりずっと平易なこともあって、この本でも一部そういう部分があったりもした。それでも、読んでみる価値はあると思う。

2024/02/25

結構読むのに難儀したけれど、得るものも多かった。
聞いたことのないカタカナ単語の羅列。場所によっては理解の及ばない翻訳^^;
多くの方が影響を受けて救われたと感じたとされるAVENのサイトもしばしば覗いてみた。
性的惹かれを感じないということがどういうことなのか。このサイトでも学んだ。

行為としてのセックスと人間関係（パートナーシップ）。
強制的性愛が現代の社会における人の関係をいたすらに捻じ曲げていること。
今までに考えたこともなかった話題に接して視野が大いに広がったと感じる。

2023/10/29

独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
読むのに難儀しました。自分が読んだアセクシャルの本は２冊目ですが、この本で著者が言わんとしていることを自分が理解できたかは甚だ疑問です・・・。

インセルについてちらっと書いてありました。「性欲が強い」というのが「男らしさ」の１つであるなら、インセルって、男らしいのかもしれませんね。
私はヘテロではないのでマイノリティで、インセルの「自分は不遇だ」という感覚は理解できなくもないのですが、どうして女性蔑視に行きやすくなっちゃうんでしょうね。

日本語原文の研究で、アセクシャルやインセルに関する研究が出てきたら読んでみたいなと思います。