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ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 新潮文庫
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ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 新潮文庫

奥野克巳(著者)

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ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 新潮文庫

定価 ¥935

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/04/26
JAN 9784101045719

ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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商品レビュー

3.2

8件のお客様レビュー

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2024/03/03

 先に「人類学者と言語学者が森に入って考えたこと」奥野克巳氏と伊藤雄馬氏の対談本を読んで、とても面白かったので、こちらの文庫版を購入。前途の対談本のおかげで、知識があり、非常にスムーズに読めた。  人類の特性は何なのか?という問いに対し、我々はあまりにも資本主義に侵蝕され、中々メ...

 先に「人類学者と言語学者が森に入って考えたこと」奥野克巳氏と伊藤雄馬氏の対談本を読んで、とても面白かったので、こちらの文庫版を購入。前途の対談本のおかげで、知識があり、非常にスムーズに読めた。  人類の特性は何なのか?という問いに対し、我々はあまりにも資本主義に侵蝕され、中々メタ認知できないが、この本はとてもよくリフレクションをかけてくれる。  ありがとうもごめんなさいも無いとはどういうことなのか?日本社会に生きるものとして、中々想像し難い文化だが、この本は順序立てて、我々にその文化をアプローチしてくれる。  プナンは個人としての集団ではなく、個は消され、集団としての人類の強さや生き方を教えてくれる。所有ではなく共有、そして贈与へ。  また、デスネームという文化も、過去や未来に囚われず、今を生きる事に集中する慣しのように感じる。過去や未来があるから、我々は所有欲を持ち、思い悩む。マインドフルネスは、今のこの状態と向き合う事である。プナンないし、他文化を学ぶことは、人生を俯瞰し、内省を促す事になり、人類への理解が深まるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/02/29

人間のコミュニケーションから私が最も大切な言葉のうちのひとつだと考えてるありがとうとごめんなさいを抜いたらどうなるのか気になって購入。 最初は自分の中の固定観念にとらわれすぎていたため読んでて「これで本当にコミュニティ成立してるの?」、「これはプナンの方達が気づいてないだけで本当...

人間のコミュニケーションから私が最も大切な言葉のうちのひとつだと考えてるありがとうとごめんなさいを抜いたらどうなるのか気になって購入。 最初は自分の中の固定観念にとらわれすぎていたため読んでて「これで本当にコミュニティ成立してるの?」、「これはプナンの方達が気づいてないだけで本当はあんまり良くないんじゃないか?」といった考えが頭の中に浮かんでくることもあった。 でも読んでいくうちにそれは現代日本の考え方でしかなくて、彼らには彼らの考え方や生き方があると受け入れられるようになった。 個人の責任を全然追及しないプナン人たちの社会はある意味では日本よりも精神的に楽そうなので、案外日本よりも暮らしやすそうと思う人もいるかもしれない。 現地の文化や自然環境、プナン人の現代文明との折り合いの付き合い方など幅広い情報が書かれていて読んでいて面白かった。 本編もいいけど個人的にはあとがきの方が興味を惹かれた。 (本編がつまらないという意味ではなく、あとがきは文庫化にあたって追記されたものなので、より今現在に近い状況であるコロナ禍やそれ以降ののプナン人の様子を知ることができて面白かったから。)

Posted by ブクログ

2023/10/03

 ボルネオ島に暮らす、人口約1万人の狩猟採集民のプナン。その中でもサラワク州ブラガ川上流の500人ほどのプナンと文化人類学者である著者は暮らした。本書は、著者が森の民プナンと暮らした中で実際に見聞きしたことから考えたことをつづったもので、「ありがとうもごめんなさいもいらない」とい...

 ボルネオ島に暮らす、人口約1万人の狩猟採集民のプナン。その中でもサラワク州ブラガ川上流の500人ほどのプナンと文化人類学者である著者は暮らした。本書は、著者が森の民プナンと暮らした中で実際に見聞きしたことから考えたことをつづったもので、「ありがとうもごめんなさいもいらない」というのはどういうことなのだろうとの思いから読んでみることとした。まあ、ほぼタイトル買い。 (まだ途中)

Posted by ブクログ