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精神科診断に代わるアプローチ PTMF 心理的苦悩をとらえるパワー・脅威・意味のフレームワーク
定価 ¥4,180
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 北大路書房 |
発売年月日 | 2023/03/20 |
JAN | 9784762832154 |
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精神科診断に代わるアプローチ PTMF
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
近年、メンタルヘルスの問題が大きくなり、またグローバル化や多様性の問題もあり、かつ精神医学が身体医学を踏襲する中で発展して来た一方、その限界も叫ばれるようになった現在、別のフレームワークで当事者の理解を深めようという流れは出て来ている。それは精神疾患のみならず、SDHで言われるよ...
近年、メンタルヘルスの問題が大きくなり、またグローバル化や多様性の問題もあり、かつ精神医学が身体医学を踏襲する中で発展して来た一方、その限界も叫ばれるようになった現在、別のフレームワークで当事者の理解を深めようという流れは出て来ている。それは精神疾患のみならず、SDHで言われるように全ての疾患への理解に広がっている。精神疾患では身体疾患に比べて、客観的に把握できるものが少ない分だけ、診断自体についても議論が起こることが多いのは、50年ほど前の反精神医学運動に遡ることが出来るだろう。PTFM、パワーは人生にどのように作用しているのか、そのことはどのような脅威をもたらしているのか、そうした状況と意味はどうのようなものか、どのように脅威に反応しているのか、ストレングス(パワーリソースとどのようなつながりを持っているのか)、そしてこれを統合する、「あなたのストーリーを教えてください」というののがコアな考え方である。イギリスでは、これをパッケージ化し(これも西洋的だと思うが)普及していこうとしている。これはイギリスだけではなく、我が国でも十分に応用可能であり、ベテランPSWなどは経験上、行なっていることだろうが、パッケージ化、マニュアル化されることで、汎用化されやすいとk点はある。ただ汎用化することで、これがドグマになると、この方法の本質から離れてしまうことは肝に銘じておく必要があるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
本書の出版記念として著者とオンラインでつないだイベントが2023年7月8日に行われた。著者二人と信田さよ子氏の講演および質疑が行われた。 この本の主張は、パワーによる脅威(例えばいじめ、虐待、DV、傷つくような言葉をかけられた、・・・)とその脅威への反応(うつ、アルコール依存、悪夢にうなされる、・・・)の関係に気づくこと、そして精神疾患における症状はこの脅威への反応であると考えられるということだと思う。つまり精神疾患の症状はその人が生きてきた歴史への反応、その人が置かれている状況に対する反応でそれは理解可能で意味のあるものであるという考え方である。 これは現在の精神疾患に対する診断モデルに代わりうるものとして提示されている。現在の精神疾患の診断モデルは主に脳内の化学的不均衡や遺伝的要因をもとにして作られている。例えば人の脆弱性といった個人の疾患を想定している。本書に示されたPTMFはそれに代わるものと位置づけられ、人との関係で傷つく中で生き延びるためにとらざるを得ない反応が症状であるという理解のもと、仲間との又は仲間を前にしての語り(ナラティブ)によって自分を理解していくことが回復につながっていくということではないかと感じた。 強みとは「パワーのリソースへどんなアクセスを持っているか」とあり、かつて自分単独で何とかしようとしてきたやり方ではうまくいかったのが納得できた。 あと気になった言葉として恥があった。恥とは、自身の在り方、行いに関して自分は非難されて当然なのだという考えであり、恥は他人から向けられる非難の目を想像して自分自身のことを判断する際に感じるものだとあった。恥は要注意だが今はまだわからない。
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