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罠ガール(8) 電撃C NEXT
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/04/27 |
JAN | 9784049150513 |
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罠ガール(8)
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罠ガール第8巻は、キョンの解体、鳥の処理、そしてジビエの処理施設の紹介。 罠からは話題が離れていってる気しますが、害獣駆除、わな猟についての全体像を掴むためには必要テーマだと思いました。 キョン処理の特性は、万一キョンに対応する場面になったら頭に入れておいた方が良いこと、そして...
罠ガール第8巻は、キョンの解体、鳥の処理、そしてジビエの処理施設の紹介。 罠からは話題が離れていってる気しますが、害獣駆除、わな猟についての全体像を掴むためには必要テーマだと思いました。 キョン処理の特性は、万一キョンに対応する場面になったら頭に入れておいた方が良いこと、そして鳥の処理についても概要を学んでおくことは大事だと思いました。 クリスマスに丸鷄を切り分ける時にも、ささっとできれば格好いいしね。 ジビエの処理施設については、自分が関わっていない場合は、取材しなければわからない内容なので、これも参考になりました。
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女子高生罠猟師コミック、8巻。 前巻でホエジカ(キョン)を捕った千代丸と夏芽が向かった先は、夏芽の兄のところ。解体もできるし、鞣しもできる人。 千代丸は教わりながら、キョンとマガモの解体に挑戦。 野生動物の問題には、捕獲したらその後、どうするのか、という難題が付随する。 死骸の...
女子高生罠猟師コミック、8巻。 前巻でホエジカ(キョン)を捕った千代丸と夏芽が向かった先は、夏芽の兄のところ。解体もできるし、鞣しもできる人。 千代丸は教わりながら、キョンとマガモの解体に挑戦。 野生動物の問題には、捕獲したらその後、どうするのか、という難題が付随する。 死骸の処分には手間がかかり、埋めるにしても労力がいる。食べることができればベターだが、さて、流通に乗せるのはなかなかハードルが高い。 自分で解体も経験した千代丸は、先生や罠ガールズとともに、食肉加工処理施設に向かう。野生動物の食肉処理には、ガイドラインがあり、細かい規定がある。 汚染室で湯向きや皮剥ぎを行い、準汚染室で内臓処理をする。そこからは衛生度が上がり、冷蔵状態で二次処理を行って精肉にする。 内臓などの残渣は乾燥させて堆肥にする機械もあるが、高価であり、また多量には処理できない。適宜、火葬や埋却も必要となる。 精肉となったら、さて料理。 生徒会長つむじの叔母がジビエカフェを営んでいるため、そこで料理を教わる。 メニューは「鹿肉のロコモコ丼」「イノシシ肉入り小籠包」「鹿カツ」。 ジビエにはそれぞれ癖があるため、それぞれの長所が引き立つように調理するのがポイント。 最後に夏芽の兄が持ち込んだカラス肉。これはカレーにしてみるけれど・・・。カラスは癖が強く、好き嫌いは分かれるようである。 元々は家が農家で、その野菜を守るために罠猟を始めた千代丸。 野生動物との共存を目指して、農業面でも猟師としてもいろいろな知識を身に着けている。 猟をするにあたっては、周囲の人に理解してもらうことも大切。日頃から、近所の人との挨拶やコミュニケーションを欠かさない。偉いなぁ、千代丸ちゃん・・・。 罠ガール、まだ続きそうである。
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農家の獣害対策としての罠猟を描いていたらいつの間にか食肉処理施設やジビエまで描写の手が広がっていたJK罠猟漫画の第8巻。 今巻はキョンとマガモの解体、狩猟肉処理施設、ジビエ料理について描かれている。 とくに印象に残ったのは狩猟肉処理施設。具体例をあげると、 ・行政のガイドライ...
農家の獣害対策としての罠猟を描いていたらいつの間にか食肉処理施設やジビエまで描写の手が広がっていたJK罠猟漫画の第8巻。 今巻はキョンとマガモの解体、狩猟肉処理施設、ジビエ料理について描かれている。 とくに印象に残ったのは狩猟肉処理施設。具体例をあげると、 ・行政のガイドラインに従って、工程ごとにエリアが仕切りで分けられている。 ・白い衛生着・帽子・マスク・手袋などを着用して自身の汚れが肉につかないようにする。 ・紫外線と熱でナイフを消毒する専用の消毒装置を導入している。 ・解体した動物はチェックリストで捕殺時の状況や解体時の肉の状態を記録している。 このようにジビエを市場に流通させるにあたっては、食品衛生法にのっとり畜肉の処理施設と同程度の安全基準を求められる。細心の衛生管理によって泥や土にまみれた野生動物が安全できれいな肉となって人の口に運ばれるのだ。 解体手順についても、猟師と処理施設とで差異があるのが興味深い。 猟師は内蔵摘出→皮剥ぎの手順が多いが、作中の処理施設は皮剥ぎ→内蔵摘出としていた。 内蔵摘出は動物の体温を下げることで肉を傷みにくくする効果があるので猟師は先に内蔵を除去する場合が多いのだと思われるが、冷蔵設備がある処理施設では先に汚れの多い皮を処理して菌が肉につかないようにしている。 これも安全で美味しいジビエを市場に送り出すために考え抜かれた結果なのだろう。 残渣や食用に向かない屠体は機械で破砕・加熱・乾燥して堆肥にする。 捕獲頭数の多い地域では処理が追いつかないらしいが、野生動物を自分で埋設するのはとても大変。山中に獲物を埋めるのは何時間もかかるし、埋却作業を嫌って山中に放置する人もいる。そのため、処理する機械はないよりあったほうが絶対にいい。 作中の狩猟肉処理施設は獣害に困っていた農家がはじめたものだという話を読んで、農家と猟師の関係は現代でも変わっていないのだなと感じた。 農地は野生動物にとって格好の餌場になるため、大昔から農家は獣害に手を焼いてきた。 いっぽう猟師は狩りすぎると獲物が減ってしまうジレンマがある。 両者が同一地域で活動することでお互いの泣き所を相補することができた。あるいは農家自身が野生動物を捕獲する場合も少なくなかった。 しかし猟師の減った現代では仕留めたあとの処理が難しく、農家が自分で獲物の処理をすると本業に手が回らなくなってしまう。なので処理施設があることで農家は農業に集中でき、施設側は肉が手に入ると双方に利益がある。 農家と猟師が分業することでお互いの生業を確保できるという関係が現代でも続いている。 この漫画を読むと、野生動物とのいたちごっこに苦慮しながら食品を送り届けている生産者たちに頭が下がる思いがする。いつもありがとうございます。美味しくいただいております。
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