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デューン 砂漠の救世主 新訳版(下) ハヤカワ文庫SF
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デューン 砂漠の救世主 新訳版(下) ハヤカワ文庫SF

フランク・ハーバート(著者), 酒井昭伸(訳者)

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デューン 砂漠の救世主 新訳版(下) ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2023/04/15
JAN 9784150124052

デューン 砂漠の救世主 新訳版(下)

¥825

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2024/09/28

デューン第二部下巻。ポールを巡る陰謀は加速しつつ、ほぼなんでもわかっている、というか予知しているポールは、笹舟が滝から落ちるのがわかっているけど見守るしかない、という状況に置かれて、デューンの明日はどっちだ。 第二部での展開は第一部の爽快感とは真逆だが、案外すんなり、というよりも...

デューン第二部下巻。ポールを巡る陰謀は加速しつつ、ほぼなんでもわかっている、というか予知しているポールは、笹舟が滝から落ちるのがわかっているけど見守るしかない、という状況に置かれて、デューンの明日はどっちだ。 第二部での展開は第一部の爽快感とは真逆だが、案外すんなり、というよりも第二部のほうが面白いと感じたのは、第一部を醒めた目で読んだからではないだろうか。これが、もっと若いときにのめり込んで読んでいたら、第二部を心穏かには読めなかっただろう。

Posted by ブクログ

2024/08/02

DUNEシリーズの続編『砂漠の救世主』の下巻。 ポール・アトレイデスは自らの幻視によって、最愛の人を守るための選択を取らざるを得なくなる。 予知していた未来に抗えず、何とかその中でも最善の方法を取るしかないという展開は、とても辛い。 前作は英雄譚だったが、本作は神話の悲劇的展開...

DUNEシリーズの続編『砂漠の救世主』の下巻。 ポール・アトレイデスは自らの幻視によって、最愛の人を守るための選択を取らざるを得なくなる。 予知していた未来に抗えず、何とかその中でも最善の方法を取るしかないという展開は、とても辛い。 前作は英雄譚だったが、本作は神話の悲劇的展開を迎える。 ドゥニ・ヴィルヌーヴは『DUNE』で最も映像化を熱望していたのが本作だとか。 確かにフェイス・ダンサーやダンカン・アイダホの偶人など映像で観たら面白そうではあるのだが、映像化するのに向いてそうな原作じゃないため、どうなるか期待もあるが不安も。

Posted by ブクログ

2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わった直後の感想としては、ポールの最後は美しかった。 どうしたって予知で見た未来に抗えなく、その中でもより痛みの少ない選択をするように苦悩する姿からここまで多大な権力をもつ者でもこういう葛藤をすることに人間味を感じる。徳治主義から法治主義への移行についても一回読むだけだとあまりその意味はよく分からなかったけどキーワードとして引っかかった。 (あとがきにある専制政治への警鐘という指摘、腑に落ちた。) 上巻から匂わされていたチェイニーの死、その場面自体があっさり描かれてだったところも良かった。それによってポールの心情や子どもを守るためのポール陣営のそれぞれの動き、ポールの最後のシーンがより映える感じがした。 あとはポールとチェイニーの子供が男の子と女の子の双子だったことも鳥肌が立った。DUNEシリーズがSFの金字塔と言われること、スターウォーズもこの作品の影響を受けていることを元々聞いていたので、重なるところがあってゾクゾクする。結局は血統が統治の根幹。 ダンカンをめぐる動きにはヒヤヒヤしながらも、最終的な復活にかなりワクワクして、上下巻とも暗く悲しいこの物語に光を差してくれた。アリアとの関係に今後の期待あり。ダンカンは統治機構の中でどんな役割を担うのだろう。 印象に残った言葉 「すべての人間は干渉者なのだ」by スティルガー 「民は政府に従属するが、支配される側も支配者側に影響をおよぼす」アトレイデス家 まだ作品全体を咀嚼できてない感じ。 もう一回くらい読んでみてもいいかも。 最後に、訳者によるあとがき、良かった。 特にイギリスの清教徒革命でのクロムウェルとポールの物語が一致するとの考察(東インド会社はギルド、清教徒は禅スンニ派、議会はラーンスロード)は、なんかこういう流れって世界史で見たことあるような…というのを見事に解説している。また、世界観はイスラーム寄りであるのにポールの宗教政府で使われている用語はキリスト教のものが多いというのも面白い。教養があるとこうも読めるのか、こういう楽しみ方があるのかと刺激にもなるから、あとがきまで含めて良い。

Posted by ブクログ