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酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/04/12 |
JAN | 9784480438720 |
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酒場學校の日々
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詩人の草野心平さんが開校し禮子さんが草野さんと その恋人の山田久代さんから引き継いだ酒場學校。 學校を訪れた著名人たち(みんな懐が深くて豪快)の エピソードが禮子さんによって語られたものや、 學校の最後に関わった著者の金井さん (卒論で草野心平さんを卒論のテーマに選んだそう) が...
詩人の草野心平さんが開校し禮子さんが草野さんと その恋人の山田久代さんから引き継いだ酒場學校。 學校を訪れた著名人たち(みんな懐が深くて豪快)の エピソードが禮子さんによって語られたものや、 學校の最後に関わった著者の金井さん (卒論で草野心平さんを卒論のテーマに選んだそう) がその時の店主の禮子さんや、存命で学校に通っている お客さんから見聞した内容がまとめられている。 學校は店じまいしてしまったけど、最後の幕引きに 金井さんがかかわってくれて學校に通ったみなさんも 喜んでいるんだろうと思う。 學校が開かれイキイキとしていた時代から もう跡継ぎがおらず閉店しなくてはいけない現在まで、 その様子が楽しく切なく情緒的に描写されており 写真はないが言葉のアルバムのような本。 あとがきを読むと學校の臨時ママになったからこそ 學校の出来事、禮子さんのお話をまとめようと 文章を書き、今では金井さんが文筆家として活躍する ようになったそう。 「世界はフムフムで満ちている」を先に読んでいた けれどこの學校との関係があったからこそ、 あんな面白い本が出来たんだな。 昔も今ももちろん同じ人間なのだけれど、昔の人の ぶつかったっていいじゃないか、どんどん人間同士 かかわっていこうという精神が 今の人間関係が希薄な時代と対照的だなと思う。 ただ、今ではSNSなどで情報があっという間に 広まるから、著名人も一般人も第三者の目をびくびくと 意識しながら発言したり行動しなくてはならないから 仕方ないのかな。 昔の人は目の前の人にその時思ったままにどーんと ぶつかっていけて、本音でやりとり出来ていて、 苦労の多い時代だったけれど振り返れば人間関係が 熱い良い時代だったんだろうなと思う。 檀一雄さんや娘のふみさんの話が出てきたりして、 檀さんはさすが料理の本を出しているだけあって 學校でも料理をしたがったというエピソードに納得。 その他草野心平さんはもちろん、詩人の 辻まことさんや山本太郎さん、筑摩書房の創設者の 古田晃さんなど錚々たる人々の禮子さんが語る エピソードがすごく良い。 昔の男たちの豪快さ、懐の深さがよくわかって 感動する。 酒場學校での人々の酒の交わしあいを垣間見たようで 楽しい読書時間だった。
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新宿ゴールデン街にかつてあった酒場學校のママ井上禮子さんと著者を中心に、酒場に通っていたお客さんたち、店を開いた人であり詩人である草野心平とその周辺の文学者や編集者たちのエピソードが綴られています。お店というのは、営む人と、そこを訪れ、去っていく人々との交差する場所であるなあ、...
新宿ゴールデン街にかつてあった酒場學校のママ井上禮子さんと著者を中心に、酒場に通っていたお客さんたち、店を開いた人であり詩人である草野心平とその周辺の文学者や編集者たちのエピソードが綴られています。お店というのは、営む人と、そこを訪れ、去っていく人々との交差する場所であるなあ、と、次の日が公休日の夜に焼酎のロックを自宅でちびちびなめながら読みつつ思いました。そして永遠に続く場所など無いのだ、ということも感じました。今の時期に自宅で飲みながら読んだので尚更。
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