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6歳と3歳のおまけシール騒動 贈与と交換の子ども経済学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新曜社 |
| 発売年月日 | 2023/03/06 |
| JAN | 9784788518001 |

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6歳と3歳のおまけシール騒動
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
昔から子ども遊びとは、どの地方においても代々伝えられているものが存在します。 かくれんぼや鬼ごっこなどは、その代表例でしょう。 スマホ全盛時代の現代においても、10歳くらいまでは今の変わらないのです。 しかし、いわゆるバブル経済真っ只中の1980年代後半に起きたビックリマン...
昔から子ども遊びとは、どの地方においても代々伝えられているものが存在します。 かくれんぼや鬼ごっこなどは、その代表例でしょう。 スマホ全盛時代の現代においても、10歳くらいまでは今の変わらないのです。 しかし、いわゆるバブル経済真っ只中の1980年代後半に起きたビックリマンシール のブームは、その後じつは同様の事例は発生していないそうです。 その前は、仮面ライダーカード欲しさに、スナック菓子を捨ててしまったような 社会現象、さらに切手ブームなどをを知っている人は多いと思います。 それらは「コレクション」なのです。 今でもポケモンカードなどに、その魂は受け継がれていると思います。 本書ではそれら「コレクション」が子どもの世界の中で、どのような扱われ方をした のか、子ども向け経済学でもある一冊です。
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著者により記録された息子たちのハマり具合からすると「ビックリマン」がはやったのは1987年の後半から1989年の前半くらいまでだろうか。自分はまったく興味もなく自主的に蚊帳の外だったけど、周囲が騒がしかった。この本の冒頭で著者はマクロな話として当時のバブル経済との関連を挙げている...
著者により記録された息子たちのハマり具合からすると「ビックリマン」がはやったのは1987年の後半から1989年の前半くらいまでだろうか。自分はまったく興味もなく自主的に蚊帳の外だったけど、周囲が騒がしかった。この本の冒頭で著者はマクロな話として当時のバブル経済との関連を挙げているけど、なるほどあの根拠なくフワフワ上昇気流だった時代と合っている気がする。子どもの世界の話のようだけど、しっかり時代の雰囲気が反映されているわけだ。そして、大人の世界が子どもだましの流行をつくったわけではなく、子どもたちはちゃんと自分たちのビックリマンワールドをつくっていた。その範囲は子どもだけにけっこう狭くて、隣の団地だとはやり具合が違うといったエピソードもあって面白い。 著者は発達心理学の研究者のようで、6歳と3歳の息子たちの言動から、贈与から交換へと発育していくタイミングを紹介している。6歳のUくんがしたたかにレアものシールをねらって交換に挑むのに対し、3歳のYくんは年上のお兄ちゃんに一人前に接してもらえるのがうれしくて贈与的にいいシールを惜しげなく大したことないものと取り換えてしまったりする。3歳の差がこういう行動の違いとして現れるわけ。 さらに、個々の子どもたちの性格や役割みたいものも絡んできてなお面白い。自分が集めるよりも一人ひとりのニーズをつかみ仲介者の役割を望んで担っていたミヤくんのような子どもいるんだとびっくり。子どもたちの社会っていうのがちゃんとあるんだなって思った。欲しくなって黙って持ってきちゃったり、けんかなども起こるだろう。そういったことも描かれていて、親どうしが連携して介入することで収拾をつけたりしながら、子どもたちの社会が回っている。子どものときにこういう子どもたちの社会で生きる経験をしとかないといけないな、こじらせた大人になってしまうと思った。 それにしても、研究者の子どもっていうのはありがたいやら恐ろしいやら。だって、こんなに詳細に自分たちの成長の記録がつけられているんだもん。それが30年以上たってから本になるってどうよ! 何で30年も時間がかかったんだろう。研究をまとめるってこのくらい時間がかかるってことなのかな。 学術系の中小版元にありがちだけど、脱字が散見される。そこまでの余裕がなくてのことだろうからしかたない、が、もったいない。
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人から文化人類学のおすすめ本を問われると、今までは小川さやかの「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」を挙げてましたが、これからは本書も加えなくちゃ、と思うくらいに面白い!「6歳と3歳のおまけシール騒動 贈与と交換の子ども経済学」をフルフルに言うと「父と母...
人から文化人類学のおすすめ本を問われると、今までは小川さやかの「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」を挙げてましたが、これからは本書も加えなくちゃ、と思うくらいに面白い!「6歳と3歳のおまけシール騒動 贈与と交換の子ども経済学」をフルフルに言うと「父と母、6歳と3歳の我が子をエスノする ビックリマンシールで知る贈与と交換の子ども経済学」という本でした。大人の経済もバブルに翻弄されていた1987年から90年ぐらいは子どもの世界もビックリマンシールというバブルにどっぷりでした。この現象については親としても子としても当事者の世代から外れていて,大塚英志「物語消費論」的な大外からの分析には触れていたぐらいでした。この本は心理学のオーバードクターの院生の夫婦(妻の方は専業主婦になるのですが…)によるまさに当事者、我が子という最接近ポイントでのエスノグラフィーで、40年近く経ってもその細部は生々しく面白いです。文字通り寝ても覚めても、で、夢での出来事に「ビックリマンがない!」と目覚めるくらいの心の奪われ方を記録しています。長男と次男の違いからも個人の問題だけでなく社会との関係の影響も分析出来るし、また彼らを取り巻く交換と贈与のネットワークの友人たちのキャラ立ちも鮮やかで、彼らの想いや嘘によるディールにドキドキしてしまいました。メンコ→ベーゴマ→ビックリマンシール→ポケモンと繋がっていくローカルな交換と贈与の「子ども文化」、これは今、盛り上がっているメターバースやNFTに持ち越していかれるのでしょうか?その前にコロナ禍を経て、地域の違う学年とのコミュニティ形成はどう変化しているのかな?また貞包英之の「サブカルチャーを消費する:20世紀日本における漫画・アニメの歴史社会学」などの消費論とも繋げてみたくなりました。いろいろ気になる視点の埋め込まれた本でした。
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