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新任警視(上) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/03/29 |
JAN | 9784101004754 |
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新任警視(上)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
早々に事件が起きるが、上巻は550ページを警察情報紹介に費やして終わった。個人的にはそれはそれで面白かったが、人によっては、事件捜査が進まないことや、課長室内部の細かな間取りや調度品の描写はイラつくかも知れない。
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一般人には知る由もない警察キャリアの日常を描く、しかしこれが本題じゃないんだからどこで話が切り替わるかとワクワクと読み進めていたら上巻終わっちゃったな。
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作者は「警察庁キャリア」として警察に勤務した経験を有している方であるという。そういう訳で“現場”での豊富な見聞も在る訳で、そういうことも伺わせる、諄い程に緻密な現場の描写というのが見受けられ、それが面白いと思う。「新任」というキーワードで始まる同じ作者の作品は幾つか在る。読了した...
作者は「警察庁キャリア」として警察に勤務した経験を有している方であるという。そういう訳で“現場”での豊富な見聞も在る訳で、そういうことも伺わせる、諄い程に緻密な現場の描写というのが見受けられ、それが面白いと思う。「新任」というキーワードで始まる同じ作者の作品は幾つか在る。読了した経過の在る作品も在るのだが、それに関しては「御仕事モノ」という感、「〇〇の仕事の舞台裏」や「本当に〇〇の仕事に携わる人達の目線で観る巷」という描写が多い。そういう中、「警察モノ」な訳で、作中で事件が展開していて、それを巡って事件の謎を究明するという筋書きが流れている。 「警察庁キャリア」と呼ばれる人達は、警察官としての研修を受け、警察官としての階級も有していて、警察庁の内部に留まらず、全国の都道府県の警察の現場に出て、加えて他の官公庁等に出向する場合も在って、数年毎に色々な場所へ異動している。仕事を始めて4年位で“警視”という階級へ進むのが通例であるのだという。 “警視”については、地方の警察署長、警察本部の課長というような“所属長”という立場と、そういう立場ではない場合とが在るそうだ。「警察庁キャリア」と呼ばれる人達が“警視”になる場合、地方の警察署長、警察本部の課長というような“所属長”という立場で各地の現場に入る例が多く在るという。 本作の主人公となる「警察庁キャリア」の司馬達(しばとおる)は、仕事を始めて4年位で“警視”という階級へ進んだが、異動の際に「愛予県警察本部公安課長」を拝命した。上巻はこの拝命する迄、拝命して“愛予県”へ赴任して活動を始めるというような展開が詳しく描かれる。 正直、「警察庁キャリア」と呼ばれる人達のように、20歳代で機構部内で一定の位置を占める位階が与えられて、“所属長”というようなことで現場を任される、預けられるというような立場等は全く想像出来ない。そういうような立場というモノを慮った事等は無い。が、本作では司馬達の想い、周囲と接する中での様々な事柄が詳しく描写され、半ば「御仕事モノ」ということで様子が酷くよく判る。 本作の物語は「1999年」が背景となっている。1999年の夏、「警察庁キャリア」の司馬達は“警視”という階級へ進み、「愛予県警察本部公安課長」を拝命して赴任する。作中では、或るキリスト教系の団体が、所謂“カルト”として問題視されつつある状況だった。1999年の年末に、何やら妙な行動を起こすことが危惧されていた。“カルト”による恐るべき振る舞いが問題視されて警察も対応した経過の中、新たな“カルト”の抑止が目指された。“愛予県”というのは、その“カルト”の総本山のような、彼らの用語で「教皇庁」と呼ばれる本部も在った。司馬の前任者も、その“カルト”への対応に努めていたのだった。
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