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齟齬の誘惑 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/03/09 |
JAN | 9784065312902 |
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齟齬の誘惑
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商品レビュー
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著者が東大総長だったときの入学式や卒業式の式辞、各種式典やシンポジウムでの祝辞や挨拶、広報誌等への寄稿文、それに小津映画に関する講演等をまとめた一冊。 著者はあとがきで「入学式の式辞なり祝辞なり来賓挨拶なりを、そのつど真剣かつ真摯に書いていたということができようかと思う」とし...
著者が東大総長だったときの入学式や卒業式の式辞、各種式典やシンポジウムでの祝辞や挨拶、広報誌等への寄稿文、それに小津映画に関する講演等をまとめた一冊。 著者はあとがきで「入学式の式辞なり祝辞なり来賓挨拶なりを、そのつど真剣かつ真摯に書いていたということができようかと思う」としているが、確かにその通りだと思う。(自分もあいさつ文の案を結構書いたりしたので、本書収録の文章を読んで、それを実感した。) 特に印象に残ったのは、大学の歴史とこれからの大学の在り方について論じたところ。中世ヨーロッパに成立した、神学や形而上学を学問の中心に据えていた「第一世代の大学」、これはその背後に「神」や「真理」のような超越的な秩序を備えていた。次に、19世紀前半、国民国家の近代化にふさわしい制度として生まれた大学、ここでは人間が知識の主体として位置付けられ、真実の位置が大学に移行するという転回が起こった。それを象徴するのが縦の垂直の構造である「塔」。それに対し、これから求められるものはネットワーク型の横の組織、人の交流のある「寄港地としての大学」、それを「第三世代の大学」、と著者は名付ける。 このように東京大学総長として著者が語っていたのが、およそ四半世紀前。大学法人化等大学を取り巻く環境はだいぶ変化しているようだが、外部にいる自分のような人間には、その内情は良く分からないものの、少なくとも大学全体としては良い話はほとんど聞かない。日本の研究・教育はどうなっていくのだろうか。
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東大総長時代の、答辞や会合での挨拶等をあつめたもの。これぞ蓮實節ともいわんばかりの言い回しが特徴的。高尚なようでもあり、よくわからんという気持ちもある。まあ、“理解すること”を[拒絶する/否定する/憂慮する]ことは一方で大切かもしれないなと思いつつ。大学を“塔”ではなく“寄港地”...
東大総長時代の、答辞や会合での挨拶等をあつめたもの。これぞ蓮實節ともいわんばかりの言い回しが特徴的。高尚なようでもあり、よくわからんという気持ちもある。まあ、“理解すること”を[拒絶する/否定する/憂慮する]ことは一方で大切かもしれないなと思いつつ。大学を“塔”ではなく“寄港地”というたとえで認識するのはたしかにそうだ。開かれたコモンズはどんな人にも重要。
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2024年4月2日 東大総長のお言葉記事に紹介 https://gendai.media/articles/-/126856?media=gt&s=09
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