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大逆転 ミステリーアンソロジー 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2023/02/07 |
JAN | 9784022650870 |
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大逆転
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本探偵作家クラブの例会で朗読された作品で、著者が読者に挑む「達也が嗤う」。事故により記憶を失った主人公が自らの素性を求める「四〇九号室の患者」。ミステリーの名手6人が紡ぐ変幻自在なトリックを、あなたは見破れるか!? 6編からなる短編集。どれも最後の最後で大逆転というかどんでん返しがある。最初の話以外は、最後の最後で少し怖かった。 秘密の動物霊園が廃墟となった遊園地にあるという噂を聞きつけた「私」が、そこに大切な人を安置してほしいために頑張るお話。最後の最後で、そういうことだったの??てなった。少し悲しいお話だった「カマラとアマラの丘ーゴールデンレトリバーー」 死刑囚となった息子を抱える母親と好きだった女を殺した男の話。夫が投資用に持っていたマンションに住んでいた女の正体には驚いた。まさかだった。お姉ちゃんにはどこかで幸せになっていてほしい。そして、最後の「科捜研の女見てないの?」は笑った。確かに、マリコさんは骨からでも特定する。「母の務め」 幸せな家族に訪れた幼い子供の死。虐待を疑われ、祖母が捕まった。これすごく怖かった。もう頼むから誰か気がついてって思ったし、次の子は絶対に預けないでほしい。また同じことが繰り返される。「ピクニック」 大きな事故を起こしながらも生き残った主人公。記憶を失っており、自分が誰なのかわからない。自分なりに推理し始めるが…これは、他の作品と違って少し長かった。そして、もう本当にあなたは誰なの…と思った次の瞬間にまさかの正体。本当に怖い。狂ってる。「四〇九号室の患者」 引きこもりの男の話。これが一番怖かった。やはり作者が矢樹純さんだからなのか。少し頭を掠める「マザー・マーダー」の薄っすら寒い恐怖。怖すぎでしょ。引きこもり特有の気持ち悪さとその母親の曲がった愛情。本当にこういう話うまいですよね、って言いたくなる。「裂けた繭」 今までの作品とは少しテイストが違って、本格的な推理小説的な話だった。鮎川哲也好きだわってなった。そして、騙された。最後に解説的なところあるけど、「確かにね?そう書いてあったけど、まさかそうなるとは思いませんでしたよ?」って逆ギレみたいになるんだけど、それが好きなんだよなぁ。そして、タイトルに込められた意味。もー本当に!ってなる。「達也が嗤う」 全部面白かった。知ってる作家さんが多かったし、本のタイトル通りに「大逆転」だった。 2023.11.12 読了
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大逆転がテーマのミステリーアンソロジーだが、後味が悪い作品もあって思っていた内容とは違った。 ピクニック、四〇九号室の患者は良かった。
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豪華なメンバーによるアンソロジーということで手に取りました。 ミステリー好きの人なら既読が多いかもしれないけど、以下に記した本を読んだことなくて、推理ものが好きなら超おすすめの一冊です。既読でもこの小説たちの性質上もう一度楽しめるかと思います。 タイトルの通り最後にアッと展開の変...
豪華なメンバーによるアンソロジーということで手に取りました。 ミステリー好きの人なら既読が多いかもしれないけど、以下に記した本を読んだことなくて、推理ものが好きなら超おすすめの一冊です。既読でもこの小説たちの性質上もう一度楽しめるかと思います。 タイトルの通り最後にアッと展開の変わるものが多くて(ネタバレになるので詳しく書けないけど)特に「母の務め」はもう一度ざっと読み返してもどこがどうだったのかわからなくて少し丁寧に読み返したりしました。 〈底本〉 初野晴 「カマラとアマラの丘 ゴールデンレトリーバー―」(『向こう側の遊園』 講談社文庫・二〇一四年) 曽根圭介「母の務め」(『腸詰小僧』光文社・二〇一九年) 一穂ミチ「ピクニック」(『スモールワールズ』 講談社 二〇二一年) 綾辻行人 「四〇九号室の患者」(『フリークス』 角川文庫・二〇一一年) 矢樹純「裂けた繭」(『妻は忘れない』 新潮文庫・二〇二〇年) 鮎川哲也 「達也が嗤う」(『下り”はつかり″」創元推理文庫・一九九九年)
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