鎌倉社寺案内 散策&観賞 古都鎌倉編 最新版 古都の文化・歴史を訪ねて

ユニプラン編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: ユニプラン
• 発売年月日: 2023/02/01
• JAN: 9784897045672

商品レビュー

2023/12/28

近いうちに、鎌倉に遠足にあたって、少しでも鎌倉について知ってから行こうと思い買った本の一冊。正直に言って、楽しみ方がまだまだよく分からない。こういった本の楽しみ方を、今後知りたいなと思った、というのが正直なところである。

一つひとつの神社仏閣について、その成り立ちや建物の歴史についての情報が並べられている。建てた人の名前にしろ、歴史的出来事にしろ、聞いたことのない固有名詞が多く、書いてあることは分かるものの分からない。

個人的に記憶に残ったのは、安産の神「おんめさま」が祀られている「大巧寺」と、「どこもく地蔵」というもので知られるという「瑞泉寺」である。寺に興味を持ったというよりも、その成り立ちに関わる物語が面白かった。
「大巧寺」は、難産の末、死んでしまった女性が成仏できずにいたところ、日楝という上人が、仏の教えを説き、救ったことから、安産祈願の寺となったという。また、「瑞泉寺」は、地蔵堂で修行をしていた堂主が、あまりの苦しさに逃げ出そうとしたところ、夢枕に地蔵が現れ、「どこも苦、どこも苦」と言ったことから、「どこへ行っても苦しいことは同じ」であると悟ったという話が伝わる。

寺巡りの楽しさとはいったい何なのだろうか。こういった本から情報を得て、寺を巡る人といっしょに、もう一度読み直してみたい。