地図で見る オセアニアハンドブック

ファブリス・アルグネス(著者), サラ・モアメド・ガイヤール(著者), リュック・ヴァシェ(著者), 吉田春美(訳者), メラニー・マリー

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2023/01/21
• JAN: 9784562072248

商品レビュー

2024/10/15

オセアニアの歴史から現状まであらゆる資料とデータの集積。
太平洋の島々やオーストラリア、ニュージーランドは地理的にアジアとアメリカに挟まれており、なおかつフランスを始めとする宗主国の影響などもあることから、世界の主要国の強い影響下にあることがわかった。
政治、経済、軍事、環境など世界の問題の行末がオセアニアでひと足先に現実のものとなっていると言う側面もある。
一見、海に隔てられた辺境の地域のようであるが、注目すべき地域であることが分かった。

2023/02/19

オセアニアについて、枠組み、歴史、自然、都市化、経済、観光などについて、地図上に数値の図を示す。このシリーズのいつもの地図ながらみていておもしろい。

BC6万年～4万年前にマレーシアあたりからニューギニア、オーストラリアに人類が渡ってきた。BC4000-1300あたりに台湾、フィリピンからも、BC1200-500あたりにはさらに東へと拡散しミクロネシア、フィジーなどのポリネシア西部に達し、さらに500-1200になるとポリネシア東部に達しついにイースター島、ニュージーランドに達する。

島嶼部は植民地支配を経て現在は小さな島々で独立国となったが、海に囲まれていてよかったなあと感じた。新彊ウイグルとか内モンゴルとかチベットとか小さな集落が太平洋では海に囲まれた島だったのかなあ、地続きだと大国（中国）にみんな呑まれてしまったんだなあ、などと感じた。

2023.2.5第１刷　図書館