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仁義ある戦い アフガン用水路建設まかないボランティア日記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 忘羊社 |
発売年月日 | 2023/01/19 |
JAN | 9784907902322 |
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仁義ある戦い
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
中村哲さんが成し遂げた人道支援、特に用水路建設の話が、現地ワーカーとして携わった著者の目線から語られている。 マルワリード用水路の話はYoutubeでも観られ、経緯や成果はそこからも大筋理解できますが、この本ではそれら映像からは得られない話のディテールが詰まっています。 中村哲さ...
中村哲さんが成し遂げた人道支援、特に用水路建設の話が、現地ワーカーとして携わった著者の目線から語られている。 マルワリード用水路の話はYoutubeでも観られ、経緯や成果はそこからも大筋理解できますが、この本ではそれら映像からは得られない話のディテールが詰まっています。 中村哲さんの人柄、個性的な仲間とスタッフ、なぜ用水路を建設するに至ったかの多角的な理由とどう運営進行したか、山田堰がどう用水路建設に影響を与えたのか、食事の大切さ、など。
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4年前の12月4日、中村哲さんがアフガニスタンで何者かに殺された。私は4日に読了した。 著者は、中村哲さんの何が原動力だったのだろうか?と考えてこう言う。 「仁義を重んじる価値観、人のために尽くす誠実さ、見返りを求めない謙虚さ、見捨てられた人々に寄り添う姿勢、世の不条理に対する...
4年前の12月4日、中村哲さんがアフガニスタンで何者かに殺された。私は4日に読了した。 著者は、中村哲さんの何が原動力だったのだろうか?と考えてこう言う。 「仁義を重んじる価値観、人のために尽くす誠実さ、見返りを求めない謙虚さ、見捨てられた人々に寄り添う姿勢、世の不条理に対する義憤、飄々とした語り口、教養の深さ、深い洞察力、不屈の粘り強さ、果断速攻の采配。あまりにも多様な面がありすぎて、雲を掴むようで捉えようがない。」(179p) 或いは、著者の故郷でもあり、中村哲さんの故郷でもある筑豊の人々の気質になぞらえて「川筋者」と言う。なにしろ中村さんは、港湾労働者を取り仕切る「玉井組」親分の娘の子供、そして芥川賞作家火野葦平の甥なのである。サラブレッドなのだ。表題が「仁義ある戦い」になった所以だろう。 本文は、切った張ったのお話ではさらさらない。社会人として組み込まれるのを良しとしないタイプだった杉山青年が、中村哲さんを知って飛び込んだのがペルシャワール会だった。2005年〜08年、10年〜11年の杉山青年の活動を、漫画とエッセイ半々で綴った体験記である。 私は中村哲さん関連の本を3冊、ドキュメンタリーは何本か、その集大成とも言える劇場版を昨年鑑賞し、邦画のベストワンに選んだ(DVD未発売)。それでも本書で発見がいくつもあった。だいたいのことを知っていても、謦咳に接した人からは、汲めども尽きぬエピソードが発せられると言うことなのだろう。らい病患者サタールとの交流、現地の人たちの立場に立った用水路建設、ゲリラの親玉からの情報収集、等々。 杉山青年の体験した世界は、間接的に中村さんも体験した世界である。用水路が完成して、杉山青年はこの様に感想を漏らす。「信じられないことにわずか数年で(砂漠が)緑地に変化していった。自分で同じ場所で写真を撮って記録していたが、我が目を疑うほどの経年変化だった。(略)旧約聖書で語られる天地創造の物語が実際に目の前で展開しているようだった。」(158p)もちろん、現地の人との軋轢や酷暑の中での作業も、私はやっと具体的に知ることができた。だからこそ、喜びもひとしおだったろう。 2008年、強盗グループによって殺された伊藤和也青年との交流についても書かれていて、初めて伊藤青年の人柄に触れた気になった。 魚雷屋の読書録さんのレビューで本書を知った。感謝する。
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著者の杉山さんは、大学卒業後、定職には就かずイラストレーターや様々な仕事をしていた。旅先のバンコクで知人からアフガニスタンの話を聞き、中村哲先生の本を奨められる。日本に帰り本を読み衝撃を受ける。そしてぺシャワール会のホームページで「現地ワーカー募集」の告知を見つける。さらに、中...
著者の杉山さんは、大学卒業後、定職には就かずイラストレーターや様々な仕事をしていた。旅先のバンコクで知人からアフガニスタンの話を聞き、中村哲先生の本を奨められる。日本に帰り本を読み衝撃を受ける。そしてぺシャワール会のホームページで「現地ワーカー募集」の告知を見つける。さらに、中村先生の講演を聴き、「現地ワーカー」に応募することになる。 現地での仕事は、用水路建設の現場作業や会計、診療所の事務等様々をこなす。そして重要なのが、「賄い」である。現地ワーカー達の夕食を作ることである。杉山さんは料理が得意だった。 これは2002年から一時帰国をはさんで2011年まで、中村先生と共に働いた日々をマンガとエッセイで綴った本である。あまり知られていないであろうぺシャワール会の現地での活動を、悪戦苦闘する日々をユーモアを交えて描いている。 最初は、なぜタイトルが「仁義ある戦い」なのか、全くわからなかった。こんな話がある。用水路を通すために、その地域の軍閥のボスのところに話をつけに行くことになる。中村先生と一人のスタッフがそのボスのところに赴く。ボスはたった二人で、しかも丸腰でやってきた中村先生の勇気に感心し、用水路を通すことを認める。中村先生は仁義を重んじ情けも深い人のだ。
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