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三日月からの切手 文芸社セレクション
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三日月からの切手 文芸社セレクション

根布谷朱那(著者)

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三日月からの切手 文芸社セレクション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文芸社
発売年月日 2023/02/01
JAN 9784286280189

三日月からの切手

¥220

商品レビュー

5

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2023/05/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

人は何かを失った時、心が欠けてしまった時、何かに縋りたくなる。その「何か」が自分にとって良いものなのかどうかを判断する思考は、そんな状況では持ち合わせないことが多い。秋奈にとってそれは「雄一郎」だったはずだったけど、最後まで読んでみれば最初から「夏川さん」だったのだと感じた。夏川さんに裏切られた時でさえもきっと根底には夏川さんがいて、だからこそ雄一郎との生活が軋み始めたときに、夏川さんの存在が彼女を支えた。 ただ、秋奈にとって雄一郎は、必ずしも「悪」の存在だけではなく、縋りたい時に現れた雄一郎は一縷の光に見えたのかもしれない。人と人との関係は様々な想いの重なり合いだからこそ、ひとつの気持ちに括るのは難しく、人間は決断を誤ったり失敗してしまうのかもしれない。 雄一郎に手紙を燃やされた時、秋奈は胸が張り裂けそうだっただろうか。絶望しただろうか。けれど、秋奈の心には文通を通して受け取った夏川さんの言葉や思いはしっかり刻まれていたのだ。 でなければ、夏川さんと秋奈がこのような結末を迎えるはずがない。言葉が心に刻まれていたからこそ、揺るぎない縁が二人を結びつけてくれたのだと、運命はそこにあったのだと、そう思える。 2023.5.8 読了

Posted by ブクログ

2023/02/02

名作です…。かなり泣きました。文章も読みやすくて一気読みしました。キュンキュンしたり、切なくなったりで心が温まりました。余韻が凄いです…。本当にお薦めの本です。

Posted by ブクログ

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