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陽キャになった俺の青春至上主義 GA文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
発売年月日 | 2023/01/14 |
JAN | 9784815618667 |
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陽キャになった俺の青春至上主義
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商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
陰キャから陽キャになった主人公がキャッキャワイワイする学園コメディー……かと思いきや結構なシリアスさと思春期の赤恥、青恥を掘り起こされて死にたくなった。わかるよ、この時期のこういう感じ。 キャラの多さが少々気になるけれど差し引いてもなかなかに楽しめる作品だった。次巻が楽しみ。
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一定規模の社会集団になるとどうしても目立ち見える違い。特に学生の間は同じタイプの人間でつるむ事も多くて そうすると本作でテーマとして掲げられている陽キャ・陰キャというのは個性の違いという以上にグループの差、人間としての格差に映ってしまうものなのかもしれない、なんて事を読みながら思...
一定規模の社会集団になるとどうしても目立ち見える違い。特に学生の間は同じタイプの人間でつるむ事も多くて そうすると本作でテーマとして掲げられている陽キャ・陰キャというのは個性の違いという以上にグループの差、人間としての格差に映ってしまうものなのかもしれない、なんて事を読みながら思ったよ 主人公の橋汰は高校入学時に陰キャから陽キャに変化したいわば高校デビュー組なのだけど、それが徹底した努力により行われ入学後すぐに真の陽キャと友人関係を結べた事で「無理してる」感もなく陽キャに成っているね だから今の橋汰だけを陰の人間が見れば生まれ持っての陽にしか見えない その意味では彼に惚れた遊々が彼に似合う人間になる為に髪をピンクに染めてギャル化したのは当然の成り行きだったのかもしれない……かな? 人によっては理解できないが為にドン引きしそうなその変化。それを陽キャグループである橋汰達が受け容れ、それどころか一緒にサッカーをする仲になるのは良い描写 当人達は納得できる変化の流れ。でも遊々と親しい者にはすぐに納得できるものではなくて 孤高のイキリオタクと化し壁を作っている水乃が中学時代の橋汰と同類であるというのは面白い話。 他人事なら放置して構わない症状だけど、遊々の友達且つ過去の自分に似通っているならと水乃と関わる。陰に居る者が全てを納得して陰に居る訳ではないと知る橋汰だからこそ彼女に関わり、そして彼女の考え方を少しだけ変えられたのかな 陽と陰が対立構造として描かれたのが龍虎と遊々の問題かな 龍虎は良い素材を持ちながらも、自分を変えず助けも求めずといった橋汰から見れば何の変化も自身に促さない人間 ただのイジりのようでありながら小規模な虐めにも見える陽キャによる龍虎へのちょっかい。橋汰は関わる事は出来ても、ヒーローではないから彼を華麗に救うなんて出来やしない 龍虎自身を救えるのは龍虎だけ。その龍虎に対し出来る手助けが有るとすれば、それは橋汰が自身の変化の履歴を晒す事か…。いや、それにしても高校デビューした人間が目を背けたくなる過去をよくもまあ提示できたものだ あの判断が出来ただけでも橋汰が見た目だけ陽キャな人間ではないと判るね それでも彼の過去は陰キャであり本質的にはそれを引き摺っているが今は陽キャ。その姿は人によっては勇気を与えるものになっても、人によっては絶望を与えるものになってしまうのか 又、橋汰自身にも息苦しさを覚えさせる一因になっているのは面白い点 遊々が橋汰に陽キャの姿を見て自身を陰キャと思い知ったように、橋汰だって陽キャという定義を決めつけそれに向かい邁進してきた 遊々は西島に弄られ続けてきた過去から、髪色を妙な具合に染めた事で橋汰達のグループに受け容れられた。その意味では彼女は変わったとは言えてもそれが陽キャに成れたのかという点では疑問符が付く かといって橋汰だって徒然やカエラと比べたら陽キャとしては未熟な部分があり、本当に陽キャに成れたのか疑問が浮かぶ そういったモヤモヤに対してカエラは何度も良い事を言うね 直言的な彼女は橋汰が迷っている時に彼の心に最も響く言葉を放ってくれる、助けてくれる。特に元陰キャだからと卑屈になる姿勢に疑問をぶつけてみせた彼女の姿は眩しいもの 勿論、彼女だって何の迷いもないわけではない。人に対してズバズバ言い過ぎる点を気にしてる それをダウナーと表現する彼女はもしかしたら陰の気を持っているのかも知れなくて。そして彼女を慰めてやれる橋汰は陽の気を持っているのかも知れなくて なら物事の本質として本来は陰とか陽なんて分けるべきではないのかもしれない そう捉えたとしても、橋汰は終盤でとんでもない事をしたね 仲間内に自分の過去を見せるのだって勇気が要る。それをクラス相手に見せる事でもっと広まる事態も想像できるのに、自分の陰陽を詳らかにしてみせた それはどんな行動よりも明々白々に陰陽にこだわるなど下らないと示している 最終的に守れたのは小さな幸せ。それは陽キャ集団の秩序が保たれたという意味ではなく、橋汰や遊々、カエラに徒然に水乃に龍虎。そんな彼らが楽しく自由に過ごす日常が守られたと言える幸せなのだろうね
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『恋人以上のことを 彼女じゃない君と』の時も思ったのだが、持崎湯葉先生って各キャラクタの言葉による性格付けが天才的に上手い。 ぱっと見表紙の子が確定ヒロインと思いきや、これからのヒロイン大戦争の予感がワクワクしかしない。さて誰がリードする?
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