金持ちに学ぶ税金の逃れ方 富豪と貧民の差は税金にあった！

大村大次郎(著者)

• 販売会社／発売会社: ビジネス社
• 発売年月日: 2022/09/01
• JAN: 9784828424736

商品レビュー

2024/12/24

昨年(2023)の末頃に読み始めた本だと記憶していますが、年末の部屋の大掃除で読みかけになっているのを発見し、興味ある内容が多いこともあり最後まで読むことにしました。多くの税金対策の本がありますが、この本の著者である大村氏は、庶民が手を打っておけば税金を減らせる実際に使える制度について解説してあり有難いです。

以下は気になったポイントです。

・なぜ金持ちが税金にケチなのか、おそらく「支出の中で税金が最も無駄なもの」ということを彼らはよく知っているから（p１９）税対策は、確定してしまってからはなかなか減らせない、だから節税策は税金が確定する前に施すのが基本である（p２０）

・地方ではコネのある者は利権をもらって大して働きもせず悠々自適な生活をしているが、コネのない者は暮らしていけずに都会に出てサラリーマンになる、つまり地方ではコネのない人が、都会のサラリーマンで稼いだお金を、地方の有力者たちが悠々と使っているという図式がある（p２９）

・日本には配当所得に対する「超優遇税制」がる、どんなに収入があっても所得税・住民税合わせて一律２０％で良いことになっていて、これは平均的サラリーマンの税率とほぼ同じ、お金持ちは自分の収入を持ち株の配当に集中させていることが多い（p３７）国民健康保険は、介護保険と合わせて上限が100万円であり、所得が大きい人ほど負担率は下がっていく（p３８）

・株式投資は、プロでも５％の収益を上げればいい方、素人なら儲かっても1−２％、赤字になる可能性が非常に高い（p４０）資金が少ない人は損が出た時に「これ以上損が出たアウト」になるので「勝つ」可能性がグンと減る、株式投資は、まず前提としてあるのは、ある程度の損が出ても大丈夫なくらいの資金力が必要である（p４４）NISAは少数の株を長期間持って配当金で収入を得たい人には向いているが、株式投資を頻繁にやって利鞘を稼ぎたい人には向いていない（p５５）

・プライベートカンパニーとは、その人の事業や資産を管理するために作った会社である、要は、自分の事業や持っている不動産などを「会社名義にする」こと（p６０）法人登記をしていると、税法では「法人税法」の対象、していない（個人事業者）と「所得税法」の対象となる、法人税と所得税では、税金の計算の仕方が全く違う（p６１）事業の経費（会社の社宅としてマンション購入など）もできる、年間800万円まで接待交際費が損金計上できる（p７０）

・給料を家族にも支払える、税務署が「その給料はおかしい」と否認するには、税務署側が「家族は仕事をしていない」という証拠を出さなくてはならない（p８０）会社の利益を出すのが会社経営の目的は、株主のため（p８１）

・一般財団法人が普通の法人と異なるのは、「配当の分配をしない」ということ（p１１１）財団の資産は、誰が出した者であっても、財団のメンバーの共有という建前がある、だから自分が死ねば財団の資産は、自動的に親族（７名以上の設立メンバー）のものになる、つまり相続税や贈与税を払わずに、自分の資産を親族に移転することができる（p１１２）

・年間110万円の贈与税の控除を使う方法は簡単、親族にきちんと贈与するだけでいい、申告等の必要はない、ただし「贈与している事実」は必要となる（p１２２）

・大企業は喘息として、国税OBの大物税理士をつけていることが多いので、国税庁の幹部は大企業の顧問税理士になる、究極の税務署対策である（p１８１）

2024年12月24日読破
2024年12月24日作成

2023/12/01

お金持ちの具体的な税金逃れ方法の解説

プライベートカントリーを作ったり、
純金やタワーマンションや海外移住だったり、
相続税対策だったり、
圧力団体の仕組みだったり。

2023/10/14

税金のこと、世の中の事など、見えていなかったことがいろいろわかった本だった。お金持ちがタワーマンションにたくさん住んでいることや海外に住んでいる事など理由もわかった。サラリーマンがいかに国からいいように利用され、金持ち以上に税金を取られているかもわかり、世の中の見方も変わる本だった。